田中さん(仮名)へ

お手紙ありがとうございます。

筆不精ということもあり
こちらより返事をさせていだたきます。

失礼をどうぞお許しください。

数年前に電話で一度だけ話しをした以来の電話で少しビックリしました。
「なんの用事なんだろう??」
というのが本音でした。

長く仕事が続けられるようにと田中さん(仮名)は希望されていましたが
アドバイスをするとしたら
ボクの経験上たった一つのことです。

「もうこんな仕事やめよう」

と心の底から思うことができたら仕事を長く続けることができると思います。
もし、ウソだと思うなら仕事を長く続けられている方に聞いてみるといいですよ。
本気で仕事をやっている方だったら
「もうこんな仕事やめよう」と一度は思ったことがあるはずです。

田中さん(仮名)は本気で仕事をされているでしょうが
本気という気持ちの次はどんな気持ちになるのかご存知ですか?
答えがわからなかったら次にお会いしたときに聞いてください。
お答えします。

実際にボクも「こんな仕事やめて逃げちゃおう」と思ったことはあります。
本当に嫌になるんですよ仕事が。

仕事をやめちゃったら今の仕事はしていないですが
ボクはまだ和傘を製作して生活しています。

あっ身体的や経済的に仕事を続けることができなかったら
今の仕事はやめちゃった方がいいですよ。
精神的な問題はどんな仕事でも一緒だとボクは思っています。

あと楽しいなぁ〜と思って仕事はしたことはないですね。

仕事の時は何も考えていないかなぁ?
いらんことを考えているとだいたいうまくいきません。

仕事をしてて
たまにうれしいこともあります。

今日はお客さんが8年前にボクの製作した番傘を持ってきました。
IMG_5879
お渡しした名刺が8年前とは住所が変わっていたので
現住所をネットで調べて来てくれました。

「家に行ったら家がなくなっててネットで新しい住所を調べてgoogle mapを見て来ましたよ〜
 お元気ですか?
 番傘を開いたら破れちゃって・・・・・
 それで今日は番傘を持って来たのですが、なんとか張替えてもらえないですか?」

と購入日やメモが書かれてあったボクの名刺を持って来てくれました。
お客さんの希望する納期や予算の関係で折り合いがつかなく
ここ数日で傘が売れて在庫がなくなっていたので
ボクが私物で持ってる番傘をお渡ししました。
傘をたたんだ傘骨の上に屋号を書いていたのので承諾をお願いしたら
「証明書みたいでいいですね」
と言って喜んでくれました。

おかげでボクのところに在庫ありません。

お客さんが持ってきてくれた番傘をみると
当時の心境を思い出すことができて
一生懸命つくっているのがわかる番傘でした。

うれしかったですよ。

そういうお客さんの想いにはなんとか応えたいと思っていますが
モラルのないお客さんは苦手です。

長く仕事を続けていると
こういったうれしいこともあるものです。

でも仕事って
うれしいことばかりではありません。

田中さん(仮名)が作業場で見た製作途中の舞踊傘の作業の失敗に気がつき
どうやっても納期が間に合わなく
先方に謝罪の連絡をして
これからの対応と納品期日について話し合いました。
IMG_5885
話し合いの結果
もう一度、製作を最初からやり直すことにしました。
先方との約束を破ってしまい
とても申し訳ない気分で一杯になりました。

すごろくでいうとフリダシにもどるです。
いや、フリダシじゃないや。

三歩進んで二歩下がるかな。

仕事も天気と同じように晴れだったり曇ったり雨が降ったりですね。

それから田中さん(仮名)とお話して目的と時間についてが気になりました。

目的についてですが
なにをするにしても目的があったほうがいいと思います。
どんな目的でもいいです。

ずーっと先の将来の目的でもいいし
目先の目的でもいいと思います。

目的があると目的のために

「こうすればいいや」とか「こうするんじゃなくてこうやったらいいんだ」

となるばずです。

はじめはなんとなくだったり
直感的だったりでいいのですが

何かをやってみようと思ったら
目的を持って行動するといいと思いますよ。

・会いたいと思う人に会う時
・こういう仕事をやってみようと思った時の
 その仕事のための小さな一つのピースのための今日の目的でもいいです。

「目的を持つこと」

は大切なことだと思います。

最後に時間です。

田中さん(仮名)も結婚されるかもしれませんし
どのような将来がやってくるのかは誰にもわかりません。

どんな人でも楽しい未来の方がいいに決まっています。

結婚しても結婚をしなくても人間は誰でも一人では生きていけません。
今、田中さん(仮名)の目の前にあるものは
全て家族や他人が関わったモノで囲まれているはずです。

ボクも家族の支えがないと仕事を続けることはできませんし
ボクの目の前にあるモノは全て他人が関わったモノで囲まれて生活しています。

結婚するということは当たり前の話しなのですが生活が変わってきます。
具体的にいうと時間です。

ボクには家族がいますので

ボクの一人の時間
ボクの仕事の時間
ボクと妻の時間
ボクと息子の時間
ボクと妻と息子との時間

生活している地域貢献のための時間とか
たくさんのいろんな時間をすごします。

結婚すると自分の過ごす時間の割り当てが必然的に変わってきます。

時間を大切にしていい時間を過ごしてください。

それから仕事の時間も大切ですが遊びも必要です。

なんだか難しい話しになりましたが
お会いして思ったことを言葉にしました。

そちらの近くに行った時には連絡しますね。
またお会いしましょう。

                       2015年2月23日  吉田 崇

追伸

本来はお会いしたときに話すべきだったのですが
田中さん(仮名)以外の方が数名いらっしゃったのでこの話しは控えました。

                
                                   

All photograph is taken by iphone.

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