久しぶりにブログの更新。
下書きのままでなかなか更新できませんでした。
25本の番傘に和紙を張るという
ひとまとまりの作業をしていると雑務や事務処理がたまります。
少し前に作業のケリがついたので
最近は事務処理やメールの対応それから来客の対応なんかをこなしていました。
最近の仕事について。
・舞踊傘の修繕と点検。
こんな感じで和紙を張って・・・・・・

こんな感じに仕上がります。

納品完了。
色のことを心配していたんだけど
色もうまく合わせることができてホッとしました。
先方にメールをもらった感じでは問題なかったようでよかったです。
もう1本の舞踊傘の修理をしました。
ブルーの舞踊傘でハジキの位置や軒糸や軒紙の補修。
電話連絡もすんであとは納品のみ。
・メールの対応。
2週間前くらいに京都からお客さんが来てくれました。
このお客さんは男性で年齢は50歳は過ぎている方だと思います。
自分の足と公共機関を乗り継いで旅行をされているそうで
行けるところまで行って旅館やホテルに宿泊されているそうでした。
すごく羨ましい贅沢な時間の使い方です。
3日前にそのお客さんにメールを送ったのですが
そのお客さんより返信のメールが届きました。
打ち合わせも無事に終了。
メールと言えば
メールで材料の相談のメールを送りました。
メールは遠方の方と時間を気にする事なく
仕事のやりとりができるので便利なのですが
どうもボクはメールでのやり取りは苦手なようです。
仕事のメールって時間がかかりますよね。
メールについてもうひとつ。
このブログやサイトを見て問い合わせのメールもくるのですが
返信のメールを送っても
先方の連絡先がメールアドレスだけの場合があり
こちらからの確認方法がなかったりすることがあります。
時間を費やしてメールを送っていますので
先方より返信のメールが届かないと
「冷やかしかよ!」
って感じる時もあります。
冷やかしはやめてね・・・・・・・
・電話で舞踊傘の打ち合わせ。
スタッフの方や責任者の方と電話やメールで打ち合わせしています。
あと手紙でやりとりしているのでしっかり会話ができているのですが
お互いの膝を突き合わせて打ち合わせをしているわけではないので
少しの不安がいつも残ります。
・カンテキをお願いしていた柄竹が届いた。
ピシャっと伸してある柄竹を見ると気持ちがよくうれしいものです。
でもね、忘れものがあった・・・・・
そういう時は自分でカンテキするしかないのです。

右がカンテキして伸した竹で
左が洗っただけの竹。
わかります?
この竹はちょうど2年前に仕入れていた竹です。
このエントリーで紹介しているように継柄になります。
・舞踊傘の採寸。
いろんな寸法の舞踊傘やさまざまな種類の舞踊傘があります。
舞踊傘の材料が全て同じだといいのですが・・・・・・
舞踊の世界はさまざまな寸法の傘が多いので材料の仕入れが大変です。
・大分からOさんが来ました。
Oさんは自分で番傘をつくっている方です。
「吉田さんと違って趣味でやってるから・・・」といつも言っています。
木綿糸の撚り方がわからないのとOさんが言ってたので
実際に木綿糸を撚っているところを見せてコツを教えました。
自分の仕事を他人に教えるというめんどくさい事をしたのは
少しでも他人の役に立つ事ができたらというボクの小さな良心ですが
ボクはただのめんどくさい赤の他人には役に立たなくてもいいと思っています。
ちなみにこのエントリーで木綿糸の撚り方を紹介しています。
モラルのないお客さんの対応はしたくありませんが
モラルを感じるお客さんからの質問は全てお答えしています。
「お客様は神様です」
ってそんなことは言っちゃいけません。
お客さんは神様ではありません。
お客さんはお客さんです。
これからOさんのような方が増えると思います。
趣味でモノをつくっている方で道具にこだわる人っているけど
はじめてモノをつくる時や何かやってみる時には
道具にこだわりを持たない方がボクはいいと思うなぁ〜
目的は道具にこだわることではなくてモノを作りたいんだから。
はじめて手でつくったモノには道具のこだわりは反映されないんで
まずはつくったりやってみること。
つくったモノの細かいクオリティーを補うモノが専用の道具や知識だと思うな。
その細かいところに気がつくと専門の道具や知識が必要になると思います。
鉛筆削りに例えるとわかりやすいよね。
鉛筆をどう削るかよりも
鉛筆って自分の伝えたいことを相手に伝える道具です。
その鉛筆という道具をつかうためには
小刀で削ってもいいし、
大工さんが使う鑿でも大丈夫。
包丁だっていけるし
割り箸に墨をつけても字は書ける。
鉛筆を削る道具はなんだっていい。
鉛筆は削って紙に書かないとただの木材です。
わかりにくいかな・・・・・・
鉛筆といえば
最近は息子が宅配便で届く荷物を受け取ってくれるので助かっています。
どんなサインをしているんだろう?
・木彫家のMさんかウチに展覧会のフライヤーをもって来てくれました。
桐生最中をお土産でもらった。
ずーっと息子が食べてるから一口もらったんだけど
口にすると餡が先に舌に入り
それからの皮の感触がしてとても美味しかった。

慌ただしい日々を過ごしているような感じなのですが
いやでも起こる毎日の問題はひとつずつしか解決できません。
この日記を書いていて
「両手でメシが食える人はおらんやろ?」
と言っていた金沢の和傘職人さんの言葉を思い出しました。
All photograph is taken by iphone.