氷が溶けると何になるのか?

今日は日曜日。

朝は一人でいつもの時間に起床。

一人で朝ごはんを食べて
午前中は畑を耕し
玉ねぎ、にんにく、葉物、ブロッコリーを植えました。

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苗を植える時期が微妙に遅いので心配です・・・・・・・

肥料は生ゴミ堆肥とカルエース。
それからアミノ21という有機発酵肥料。

畑を耕して生ゴミ堆肥に使っているボカシを作りました。
EM菌といった方が馴染みがあるかもしれませんね。

ボカシを作ったり
畑を耕して野菜を作るきっかけは過去にこちらで紹介しています。

よかったら見てね。

25キロの米ぬかに微生物液、キトサン液、糖蜜と少しの水を加えて
よーく混ぜます。

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んで保温性が高くて通気性のない容器に詰めて出来上がり。

ボクは発泡スチロールに詰めて
ボカシにビニールで蓋をして
ガムテープで発泡スチロールに目張りして
暖かい所でしばらく保管して菌を発酵させます。

息子と二人でボカシを作ったんだけど
途中から砂遊び状態。

米ぬか山?を作ってトンネルを作ったり
おっぱい山?を作ったりして楽しく作業ができました。

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無事にボカシも作り終わったのでお昼ご飯を家族で食べて
所用で一人福岡へ。

溜まりに溜まったポットキャストを聞きながらドライブ。

そのポットキャストから流れてきた
「氷が溶けると何になるのか?」
というのが共感できたので今日の日記のタイトルにしました。

氷が溶けると何になると思います?

そんなこんなの今日の出来事。

All photograph is taken by iphone.

三尺大傘差しかけ傘

4本の三尺大傘の納品が無事に終わりました。

10本の三尺大傘の納品予定なのですが
今回は納期が決まった4本を納品しました。
残りの6本は今秋くらいの納品の予定。

先方から

「バッチリです
 丁寧な仕事がわかります
 残りの6本の傘もよろしくお願いします」

とメールをもらいほっとしました。

やったぜ。

それでは三尺大傘の詳細を説明しますね。

轆轤(ロクロ)の目数が60軒あり傘骨の長さは三尺あって
持ち手は木柄の継柄になっている大きな傘です。

大きな和傘といえば野点傘を思い出しますが
野点傘は親骨(外側の傘骨)がツマオレ(端折れ・爪折れ)になっていて
子骨(内側の傘骨)は少し内側に矯めてあります。

今回の三尺大傘はツマオレになっていない傘骨がまっすぐの大傘で
神事に使われるそうです。

どんな風につかうんだろうなぁ〜

見てみたいです。

さて本題にいきます。

まずは見本の傘。
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見本の傘はツマオレになっているのですが
今回の三尺大傘は傘骨がまっすぐなのです。

ツマオレ傘と同じ長さの子骨を使って大傘を製作すると
子骨(内側の傘骨)が矯めてあるの子骨とまっすぐの子骨では
矯めてある小骨よりまっすぐの子骨の方が長くなるので
轆轤(ロクロ)の位置が同じだと和紙の張り具合が変わってくるのです。

木柄のハジキ(留め具)の位置が決まっているので
子骨がまっすぐだと五分(15㎜)くらいロクロの位置が上がることになり
このまま製作すると完成した傘は
見本の傘とは和紙の張り具合が変わってくるのです。

子骨の長さで和紙の張り具合が変わることを随分と悩み
製作工程と完成イメージに苦労しました。

何も考えずに作業を進めると
傘に和紙を張ったあと傘が開かなかったり
和紙が破れたり糊が剥離する可能性が高いのです。

4本の傘の和紙を張った後に傘が開かないことを想像すると
納期や予算の問題もあり失敗してやり直すという選択できないために
作業が進めることができませんでした。

しかし、じっと見ているだけでは何も変わりません。
熟考してさらに再考して作業開始。

今回は自分の持ってる知識と技術の全てを絞り出しての作業になりました。

それでは作業を公開しますね。

ダンドリが終わった傘骨と木柄に傘骨を綿糸で組み立てます。
「ツナギ」
という工程です。
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それから軒(傘の外側)に和紙を張っていきます。
軒紙が張ってあるとわからないのですが
軒糸は二本にしました。
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次は傘屋さんらしい作業の「張り」という工程です。
厚手の二・三判の手漉き和紙を張っていきます。
継張り(段張り)という方法で和紙を張るとゆとりをつくることができるのですが
見本は一枚の大きな和紙を張ってあるので一枚張りで作業しました。
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前述したように和紙を張ったあとに傘が開かないという
最悪の状況を避けるために
今回は一枚張りで和紙にゆとりをもたせて張りました。
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わかるかな?

和傘に和紙を張るという作業は

・手元紙
・軒紙
・平紙(胴紙)
・天井紙

という工程があるのですが
手漉き和紙の特性を利用して張っていきます。

魚の鯛で例えて言うと
鯛は身は刺身で食べても塩焼きでも美味しいし
残った分はあら炊きで食べても美味しいですね。
あと皮を炭火でカリッと焼いても美味しいよね。

そんな感じで和紙もいろいろな使い方をします。
和紙の使い方はまたの機会に紹介しますね。

天井紙を張る作業の写真はありません・・・・・・

「張り」の作業が終わった傘は
張った和紙をたたんで次の工程のシタゴシラエをして
和紙のケバ立ちを直す工程が終わると頭ロクロの形を整えます。

傘の種類によっては油拭きや天日干し
それから漆かけという作業に進むのですが
今回は紙仕上の無地いうことなのでこんな感じになります。

先方との打ち合わせで
和紙は無地で白色の傘ということを強調されてあったので
傘骨と頭ロクロを白塗りで仕上げました。
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それから「糸飾り」という工程です。
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「かがり」とか「糸かがり」とも呼ばれています。
下轆轤(手元轆轤)のほうから作業を進めます。

ボクの場合は約10メートルの長さの糸を何本が繋いて作業を進めていきます。
一番最後に結んだ糸をほどいていくと
一本の糸になるのですが全長は80〜90メートルくらいじゃないでしょうか。

よく考えてみるとすごいですね。

継柄は藤を巻いて真鍮製の継ぎ手と石突を取り付けます。
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傘に取り付ける継柄の真鍮パイプの中に雄ネジ
傘の方に雌ネジがが仕込んであります。
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石突は自作しました。
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継柄を取り付けて
次に納品予定の舞踊傘手習子という傘の見本と並べてみました。
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こんな感じで作業終了です。
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先方とお会いして打ち合わせから考えると
納品まで約3ヶ月ほどお待たせしました。

納品した大傘は
いつになるのかはわかりませんが
破れちゃったり壊れたりして修理して張替える可能性がありますし
壊れたときはもしかすると捨てられるかもしれません。

この三尺大傘を修理して張替えるときは
ボクのところにやってくるという確約はありませんし
その時はボクが死んじゃってこの世にいないかもしれません。

張替えるときにしかわからない場所に
今回の三尺大傘製作で悩んだ和紙の張り方を書いておきました。

もちろんボクの名前は書いてませんよ。
この傘を修理して張替えをする時にボクの名前は必要ないと思うので。

この傘を修理して張替えをする人がどんな事を感じるのか楽しみです。

All photograph is taken by Camera Sony DSC-RX100

インフルエンザと南阿蘇とサングラス

インフルエンザが流行っているようが
ボクは世の中の流行にのるということは苦手です・・・・・

ってボクだけかな?

インフルエンザ流行防止のために
小学校から早退してくる息子がどこにも遊びに行けなくて
薪ストーブの面倒をみてくれるので助かっています。
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薪ストーブの前で漫画を読む息子が羨ましい・・・・・・

数日前は南阿蘇に行ってきました。
新年会と結婚祝に誘われて
10数年来の付き合いになる友達と楽しい時間を過ごしてきました。

久しぶりなのに
久しぶりという会話も聞こえず
久しぶりな感じがしないのが嬉しかったです。

おいしい食事とお酒を飲んで
楽しい時間でした。

ん〜楽しかった。

阿蘇山と噴煙。
自然には敵わないので自然に生きていきたいです。
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サングラスの修理が終わって新品同様になってもどってきました。
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古いモデルなんだけどお気に入り。

オーバーホールしようかとお店のスタッフに相談したんだけど
劣化したゴムの部品交換を勧められたので言われるがままにお願いして部品の交換依頼。

ブリッジのところやフレームとレンズの可動部分がゆるくなっていたんだけど
ほぼ新品同様になりました。

このサングラスはハンドメイドなんだって。

メーカーの部品保有期間も残りわずかということなので
大事にしなくっちゃ。

最後にちょっとだけ仕事の事。

三尺大傘も張り終わりこれから仕上げ。
1月末日納品予定なので追い上げの作業です。

微妙に間に合わない感じ・・・・・

最近は手習子という舞踊傘の注文があったり
京鹿子娘道成寺という演目でつかわれる坊主傘という花傘の注文があったり
とうれしい悲鳴です。

あっ三段傘の手直しもしなくっちゃ。

どんなに慌ててても1人でやっていますので
慌てずに急ぎます。

そんなこんなの最近のことでした。

All photograph is taken by iphone.