三段傘の納品と修理

歌舞伎・日本舞踊の演目の一つの

「汐汲」

で舞台小道具のひとつで舞踊傘の三段傘が使われます。

その舞踊傘の三段傘(三蓋傘)の納品が無事に終わってホッと一安心。

新調の依頼もあったのですが三段傘の修理依頼もありました。
過去にボクが製作した三段傘と岐阜で製造された三段傘の修理です。

ボクが製作した三段傘の修理ですが
ハジキのところから柄竹が割れていたので柄竹を交換しました。

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岐阜で製造された三段傘は
下段の傘骨が折れていたりロクロが壊れたり
上段と中段の傘は軒紙や絹が数カ所破れていて
傘骨が数カ所壊れていて
三段傘の開閉ができない状態でした。

新調を勧めましたが
お稽古用が必要とのことで
下段の傘と継柄と柄竹の交換をして
上段と中段の傘の軒紙と絹を簡易補修して
上段と中段の傘骨を修理しました。

ロクロも塗装したので
ほぼ新品同様になったのですが
上段と中段の絹の色が褪色して
下段の傘の絹の色が微妙に違うのがわかりますね。

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ボクは基本的に他店購入分の修理や張替を受け付けていませんが
信頼とモラルのある取引先のお客さんなので気持ち良く作業ができました。

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三尺大傘差しかけ傘

4本の三尺大傘の納品が無事に終わりました。

10本の三尺大傘の納品予定なのですが
今回は納期が決まった4本を納品しました。
残りの6本は今秋くらいの納品の予定。

先方から

「バッチリです
 丁寧な仕事がわかります
 残りの6本の傘もよろしくお願いします」

とメールをもらいほっとしました。

やったぜ。

それでは三尺大傘の詳細を説明しますね。

轆轤(ロクロ)の目数が60軒あり傘骨の長さは三尺あって
持ち手は木柄の継柄になっている大きな傘です。

大きな和傘といえば野点傘を思い出しますが
野点傘は親骨(外側の傘骨)がツマオレ(端折れ・爪折れ)になっていて
子骨(内側の傘骨)は少し内側に矯めてあります。

今回の三尺大傘はツマオレになっていない傘骨がまっすぐの大傘で
神事に使われるそうです。

どんな風につかうんだろうなぁ〜

見てみたいです。

さて本題にいきます。

まずは見本の傘。
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見本の傘はツマオレになっているのですが
今回の三尺大傘は傘骨がまっすぐなのです。

ツマオレ傘と同じ長さの子骨を使って大傘を製作すると
子骨(内側の傘骨)が矯めてあるの子骨とまっすぐの子骨では
矯めてある小骨よりまっすぐの子骨の方が長くなるので
轆轤(ロクロ)の位置が同じだと和紙の張り具合が変わってくるのです。

木柄のハジキ(留め具)の位置が決まっているので
子骨がまっすぐだと五分(15㎜)くらいロクロの位置が上がることになり
このまま製作すると完成した傘は
見本の傘とは和紙の張り具合が変わってくるのです。

子骨の長さで和紙の張り具合が変わることを随分と悩み
製作工程と完成イメージに苦労しました。

何も考えずに作業を進めると
傘に和紙を張ったあと傘が開かなかったり
和紙が破れたり糊が剥離する可能性が高いのです。

4本の傘の和紙を張った後に傘が開かないことを想像すると
納期や予算の問題もあり失敗してやり直すという選択できないために
作業が進めることができませんでした。

しかし、じっと見ているだけでは何も変わりません。
熟考してさらに再考して作業開始。

今回は自分の持ってる知識と技術の全てを絞り出しての作業になりました。

それでは作業を公開しますね。

ダンドリが終わった傘骨と木柄に傘骨を綿糸で組み立てます。
「ツナギ」
という工程です。
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それから軒(傘の外側)に和紙を張っていきます。
軒紙が張ってあるとわからないのですが
軒糸は二本にしました。
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次は傘屋さんらしい作業の「張り」という工程です。
厚手の二・三判の手漉き和紙を張っていきます。
継張り(段張り)という方法で和紙を張るとゆとりをつくることができるのですが
見本は一枚の大きな和紙を張ってあるので一枚張りで作業しました。
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前述したように和紙を張ったあとに傘が開かないという
最悪の状況を避けるために
今回は一枚張りで和紙にゆとりをもたせて張りました。
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わかるかな?

和傘に和紙を張るという作業は

・手元紙
・軒紙
・平紙(胴紙)
・天井紙

という工程があるのですが
手漉き和紙の特性を利用して張っていきます。

魚の鯛で例えて言うと
鯛は身は刺身で食べても塩焼きでも美味しいし
残った分はあら炊きで食べても美味しいですね。
あと皮を炭火でカリッと焼いても美味しいよね。

そんな感じで和紙もいろいろな使い方をします。
和紙の使い方はまたの機会に紹介しますね。

天井紙を張る作業の写真はありません・・・・・・

「張り」の作業が終わった傘は
張った和紙をたたんで次の工程のシタゴシラエをして
和紙のケバ立ちを直す工程が終わると頭ロクロの形を整えます。

傘の種類によっては油拭きや天日干し
それから漆かけという作業に進むのですが
今回は紙仕上の無地いうことなのでこんな感じになります。

先方との打ち合わせで
和紙は無地で白色の傘ということを強調されてあったので
傘骨と頭ロクロを白塗りで仕上げました。
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それから「糸飾り」という工程です。
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「かがり」とか「糸かがり」とも呼ばれています。
下轆轤(手元轆轤)のほうから作業を進めます。

ボクの場合は約10メートルの長さの糸を何本が繋いて作業を進めていきます。
一番最後に結んだ糸をほどいていくと
一本の糸になるのですが全長は80〜90メートルくらいじゃないでしょうか。

よく考えてみるとすごいですね。

継柄は藤を巻いて真鍮製の継ぎ手と石突を取り付けます。
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傘に取り付ける継柄の真鍮パイプの中に雄ネジ
傘の方に雌ネジがが仕込んであります。
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石突は自作しました。
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継柄を取り付けて
次に納品予定の舞踊傘手習子という傘の見本と並べてみました。
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こんな感じで作業終了です。
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先方とお会いして打ち合わせから考えると
納品まで約3ヶ月ほどお待たせしました。

納品した大傘は
いつになるのかはわかりませんが
破れちゃったり壊れたりして修理して張替える可能性がありますし
壊れたときはもしかすると捨てられるかもしれません。

この三尺大傘を修理して張替えるときは
ボクのところにやってくるという確約はありませんし
その時はボクが死んじゃってこの世にいないかもしれません。

張替えるときにしかわからない場所に
今回の三尺大傘製作で悩んだ和紙の張り方を書いておきました。

もちろんボクの名前は書いてませんよ。
この傘を修理して張替えをする時にボクの名前は必要ないと思うので。

この傘を修理して張替えをする人がどんな事を感じるのか楽しみです。

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お寿司と鰻と今日の事。

大阪に出張に行ってきました。

飲食店の店舗の改装のお手伝いだったのですが
「日本一きれいに現場を掃除する」
という目標で行ってきました。

と、いうのも何年か前にボクの作業場を見て

「作業場が汚かったらきれいに仕上がるはずがないやんけ!!」

と鶏大工に言われたのを思い出したからです。
鶏大工って?何だ???
解る人には解る話なのです。

すみません・・・・・・

目標達成はどうなんだろ?
自分じゃわからないや・・・・・

熊本〜大阪への往路は初めてのジェットスター。

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復路は博多まで新幹線。

大阪では現場で作業をして美味しいものを食べて
美味しいお酒を飲んで
楽しい時間が次から次にやってきて
毎晩いつもバタンと布団に入ると3秒で寝る毎日。

ということで大阪での写真がない・・・・・・

最近の仕事は野点傘の修理の依頼や大阪でお会いした方からの大傘の依頼だったり。
いつものことで材料の手配が難しかったり納期の問題だったりと・・・・

いつものことなのでいつものように
目の前の問題を一つ一つ解決していこうと思います。

じゃないと未来の問題は解決しないよね。

野点傘の張替や修理の依頼があるのですが
海外で作られた和傘の形をした傘が大半を占めています。

もちろん外国製でも日本製でも見積もりはするのですが
外国産の野点傘だと見積金額の方が購入金額より必ず高くなるの場合がほとんどです。

ということは外国産の野点傘だと修理するより新しく外国産の傘を購入した方が安いのです。
でも海外製の野点傘を修理して張替えたこともありますよ。

今回の野点傘の修理の傘は国産品ではなく海外製でした。
お客さんは野点傘が必要だとのこと。

お客さんとお会いして修理と張替の見積もりをしました。

いつも海外製の野点傘の見積もりについて提案するときには気を使います。
お客さんは海外製の野点傘だと知らない場合ほとんどだからです。

「この野点傘は残念ですが国産品ではなく海外製です。
 この野点傘の購入金額は3~4万円くらいでボクが修理して張替すると
 購入金額より高くなってしまいます。
 同等品を新しく購入しても同じ様に破れたり破損すると思いますし
 海外製だと交換部品と同じ部品供給ができない場合もあると思います。
 国産品だと長く使えて部品の供給もできますし修理は和傘職人がいるかぎり修理はできます。
 どうしましょうか?」

と説明します。

お客さんが日本製と海外製の違いが解らないようだったら
細かい日本製と海外製の傘の違いを説明します。

「寿司職人が握るお寿司と回転寿司」
「鰻屋さんの鰻とファミレスの鰻」

で例えるとほとんどのお客さんが納得されます。
もちろん回転寿司とファミレスの鰻が海外製の野点傘ですよ。

これは寿司職人さんの握るお寿司や鰻屋さんの鰻を食べたことがないと解らない話で
回転寿司とファミレスの鰻しか食べたことがない人には伝わらない話。

かと言って回転寿司やファミレスの鰻や海外製の野点傘を否定しているわけではありません。
それでいいと言う人もいるのが世の中です。

モノが溢れている世の中なので
その世の中をひっくり返そうとはボクは思いません。

ちょっとだけ今日の事。

午前中は買い出しとiPhoneの機種変更へ。
妻のサッコと息子のシュンペイはお買い物へ。

iPhone6に機種変更しようとしたのですが売り切れ・・・・・
予約してくださいとの事。

これで2度目です。

なんじゃそりゃ。

山鹿でiPhone6を使っている人を見た事はないんだけどなぁ・・・・・

まぁいいや。

お昼ご飯を食べながら家族会議。

家族会議の結果は
作業場のメンドに藁を詰めるために家族で藁を束ねることに。

これって何ていう名前なんだろ?

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サッコが藁を束ねて
ボクがザクっと束ねた藁を切って
シュンペイがはみだした藁をハサミで切り揃えて
メンドにつめる藁をつくりました。

作業が終わると
息子のシュンペイが

おやつを準備してくれていました。

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うれしいよね。

んで、家族会議でシュンペイが提案して案件が成立した

「とうちゃんと2人で水辺プラザに行きたい」

という案件を実行して自宅に戻って晩ご飯。

今日の晩ご飯は焼肉。
お風呂上がりの焼肉は美味しかった。

あともう一つの家族会議で提案された
「サッコと2人で遊びたい」
という案件も晩ご飯の後に実行。

午前中の買い物で買ってきたコロコロコミックの付録のスゴロクで遊んでいました。

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遊んだ後はテレビで「世界の果てまでイッテQ!」を見るサッコとシュンペイ。
ボクはブログの更新。

長くなっちゃたけど
そんなこんなの最近の事。

明日は三段傘の仕上げと舞踊傘の採寸。
久しぶりに休んで気分転換できたのでがんばります。

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沖縄の傘

今日の夜は皆既月食。
久しぶりにぼーっと月を観てると
めちゃくちゃ長いトンネルの中にいる気持ちになりました。

このトンネルの先ってどんな景色なんだろう・・・・・

さて、今日は手直しの舞踊傘が届きました。

柄竹を4cm短くしてほしいとの事。

沖縄の傘と書かれた舞踊傘を3本預かりました。

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舞踊の世界で使われる舞踊傘は演者の方より様々な注文があります。

ハジキ(留め具)を5分下げてとか上げてとか
紋はこの位置じゃないと困るとか
柄竹を1寸長くしたり短くしたりとか
傘骨の長さを5分短くとか様々な細かい注文があります。

ちなみに5分って1.5cmですよ。

1.5cm。

沖縄の傘で思い出したのですが
ボクの製作している日傘はこれなのですが
和傘全盛の時代には日傘を沖縄へ出荷していたよと職人さんに聞きました。

ちなみに話を聞いた職人さん達が製作していた日傘とボクが製作している日傘は同じ製作方法です。
その職人さんは和傘の製作方法は教えてくれませんでした。

そりゃそうだ。

沖縄に日傘かぁ〜

いいかもね。

実は新しい規格の日傘を製作しようと考えています。
若い世代から年配の方まで使えるような日傘を製作する予定で
大きさや雰囲気はとてもかわいいですよ。

まだ材料の問題があってまだまだ時間はかかりそうなのですが

乞うご期待!!!

そうそう10月2日に貸出書と山鹿傘が届いたとウチに受領書が届きました。

もうちょっとでカウントダウン開始。

やっぱり気になるし、心配だなぁ〜

ボクは小心者なのです・・・・・・

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最後に今日のお月さんの写真。

「月」に「お」と「さん」をつけて「お月さん」って日本人らしくていいよね。

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めちゃくちゃ長いトンネルに見えませんか?

All photograph is taken by Camera Sony DSC-RX100

梅雨

熊本は梅雨入り宣言はされたようですが
九州では晴天が続き雨模様の天気をここ数日間は見ていません。
長雨が続くと雨の被害が出ないか心配にもなりますが・・・・

自然に逆らわずに自然に生きて行きたいですね。

さて最近の事。

全国ネットでの放送のようでしたがテレビ取材の依頼をお断りました。

電話での打ち合わせだったのですが
番組ディレクターの方によると
岐阜の傘屋さんからウチの連絡先を聞いたらしく
岐阜の傘屋さんはタイミングが合わずに取材ができないとのことでボクを紹介してくれたようです。
「腕のいい職人が熊本にいる」って聞いたんだって。

ピンとこないや・・・・・

ボクはもっときれいな傘がつくれるようになりたいです。

ディレクターさんは一日である程度の和傘製作行程の取材を希望されていて
ボクのところでは一日で撮影するのは不可能な話なのでお断りしました。
あと放送というアクションがあるとその番組をみたリアクションがあり
ボクがそのリアクションに応えることができないということも伝えました。

電話でディレクターさんからの和傘についてや
他県の傘屋さんについての質問などを電話でお答えしました。

あっ、過去に質問コーナーをブログで公開していたんだけど
質問がこなくなったから第二回公開質問でストップしてますね・・・・・・

まぁいいか。

それから、新聞社より取材依頼。
梅雨に入り雨と言えば傘ということで
山鹿傘についての取材依頼がありました。
最初に記事の校正をお願いしましたが
新聞は記者の視線からの記事を掲載しているとのことで
ボクの希望する記事の校正が認められませんでした。

記者の取材主旨をお聞きすると
山鹿傘のある風景を山鹿になじませたいようで
梅雨時期も重なっているので
天日干しのような作業風景を記事にしたいとのことで
毎年の記事掲載を季節風物詩のようにしたいと言っていました。

ボクのところでは舞踊傘や外注分の作業をやっていますので
全国的によく目にする梅雨時期前の和傘の天日干しという作業をここ数年やっていなく
記者の主旨とは異なる様子でしたので、今回は記者との打ち合わせの結果
新聞への掲載は見送られました。

そうだよね。

新聞の記事でウソはいかんよね。

さすが新聞記者。

ボクは打ち合わせでの様子で記者の方には好感はもてなかったです。
作業場の机をはさんでお互いに椅子に座ったのですが
真っすぐに向かい合う様子が見れなく窓際にもたれかかって何かを考えている様子でした。
新聞記者っていう職業の方はそんなものかなぁ〜と感じました。

「取材される側」と「取材する側」は
「取材をしていただく」と「取材をさせていただく」

という関係じゃないと
ボクは気持ちが悪くて本音を発言する気にはなれません。
両者は対等な関係だと思うのです。

でも、お互いの意見は言い合え
きちんとした着地点で打ち合わせが終わったのでよかったです。

今までに新聞やテレビで取材をしていただいたことはあるのですが
新聞やテレビの瞬間的影響は大きいです。

記事や番組で自分の言いたい事が言えて
番組制作者や記者の方とボクとの間に共感する何かがある時には
ボクは取材を受けさせてもらっているのですが
その何かの共感がないままに取材を受けメディアを通して世の中に伝わる時は
すごくもどかしい気持ちになります。
取材を受けたメディアの中には真摯な対応で
「取材してもらってよかったなぁ〜」と思うときもありましたが
全てのメディアがそうではないのを取材という経験して理解しました・・・・・

たぶんみなさんも気がついていると思うのですが
こうやって自分で言いたい事を自分の言葉で発信できる世の中になりましたので
ネット上での声は大きくはないのですが自分の声が伝わればいいかなと考えています。

それから、もう1つ。

Twitterでもつぶやいていたのですが
テレビのCMにボクの製作した日傘を使いたいとCM製作者の方より電話をいただきました。

ちなみにこの日傘です。

この日傘を雨の降るシチュエーションで使いたいとのことでしたが
日傘は防水加工をしていないので不可能という説明をしたあとに
この二重張の日傘で防水加工をすると
白の和紙の下に袋張で張っている紺色が防水加工で透けてしまい
外側が白で内側が紺という傘にはならないだろうという説明をしました。

じゃあ紫色の傘を製作するとどれくらいの期間がかかるか?
ということを尋ねられましたが
先方の希望する納期には間に合わないので岐阜の傘屋さんを紹介しました。

「昔からの傘屋さんでとても立派な傘を製作してありますよ」

と紹介しました。

CM製作者の方にどのような商品のCMで使われるのかをお聞きしたのですが
「ビールの宣伝としか言えません」
と言われていたので

きっと、放送されるCMはこれだと思います。

スクリーンショット 2014-06-13 22.39.16

公式ページはこちら

福山雅治さんの傘を閉じる所作が美しいですね。

このCM以外にも過去にCMで使いたいという電話をもらったのですが
そのときもボクの所では製作不可能な話だったので岐阜の傘屋さんを紹介したなぁ〜

ボクには解決できない問題が解決した場面を見るとやっぱり岐阜はカサドコロだと思いましたね。
ボクが岐阜の傘屋さんには敵わないと思う瞬間です。

ボクは岐阜の傘屋さんができないような傘をつくりたいと考えています。

長くなっちゃいましたが、
取材をお断りしているので何か和傘の事を公開しますね。

最近は前述したように雨の日に使う番傘などの製作より
舞踊傘の新調や修理の依頼が多いです。
現在は材料を少しずつ揃えてダンドリしているのですが
材料が揃わないと作業は進みません。
新調の依頼されて結構な日数が経過していて先方にお待たせしている状況なのですが・・・・・・・

さて、取材をお断りしたので
なにか和傘の事ってことで作業を公開したいと思います。

現在は三段傘の製作を進めていますが作業というより材料についてになりますね。

これが柄竹。
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舞踊傘等の持ち手になる竹です。
女竹を一年以上寝かして加工してます。
この柄竹に木製のハジキを取り付けます。
三段傘は継柄が必要で継柄も一緒に加工します。

このエントリーとこのエントリーで柄竹について紹介していますのでよかったら見てね。

それから傘骨です。
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三段傘なので長さの違う傘骨が三種類あります。
黒に染めて、内側の傘骨に塗りを施して
外側の傘骨全てに長い帯状の銀色の紙を張ります。
銀色の色紙はこんな感じの色紙です。
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これを4㎜幅で切って
その4㎜幅の色紙を外側の傘骨に巻きながら貼っていきます。

三段傘は和紙ではなく紗張になります。
絹ですね。
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この布地は絹で1疋(イッピキ)あります。
この絹を紺色(茄子紺)に染め使用します。

これからこれらの材料をつかって繰り込みという作業やつなぎという作業をして
傘屋さんのイメージが強い「張り」という作業にとりかかります。

なにがなんだかわかりにくいですね・・・・

「材料のことはわかったけど、三段傘ってどんな傘なんだ!!」

って気になる人は

「舞踊 汐汲 三段傘」

で画像検索してみてね。

以前のエントリーで三段傘の修理の事を紹介しています。
三段傘の完成品が見られますのでよかったら見てね。

これからもう少し材料の加工をして三段傘の製作をするのですが
全て手作業なので時間がかかります・・・・・・・

おまけ。
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和紙を張ったあとに和紙が浮いているときに使います。
こういう小手先の道具って以外と好き。

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抹茶

熊本県伝統工芸館で開催中の

『伝統の技と心「山鹿灯籠」展』

に来場されたお客さんから
4月6日に舞踊傘の修理の依頼があり
修理がおわったのでお客さんと熊本県伝統工芸館で待ち合わせをして
舞踊傘をお客さんに納品してきました。

修理内容を説明した後に集金をしたのですが
お客さんから
「お時間があるようでしたら近くに抹茶がいただけるところがありますのでいかがですか?」
と誘われたので
「妻と息子と来ていますので一声かけてきます」
と言って妻にお客さんからお茶に誘われたことを伝えお客さんに
「妻に伝えてきましたので遠慮なくご一緒させてもらえますか」
と言って抹茶をいただいてきました。

お客さんとお話していると
どうもお客さんは舞踊やお茶を嗜んでいらっしゃるようでした。
ボクはお茶の世界には興味があるので
お茶室で抹茶をいただきながら色々なお茶の世界をお聞きして体験してきましたよ。

んーなんだろね。

相手を思いやる気持ちや目の前に対峙するモノに対しての考え方。
季節感や目の前にある世界、口の中の感覚。
それから会話。

お茶の世界っていいね。

お客さんにはお金もいただいたのですが気持ちのいい刺激も一緒にいただいてきましたよ。
こういう仕事はうれしいものです。

お茶席には何度が行ったことはあるのですが
無知のまま、自分のおもむくままにお茶をいただいていたので
今日は本当にすこしですがお茶の世界を勉強することができました。

んーよかった。

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舞踊傘の修理の打ち合わせ

今日は久留米にロクロという和傘の材料を製造する機械とロクロの勉強に行ってきました。

機械のカラクリ?
これは目にすると忘れない。
百閒は一見にしかず。

いや、目にしただけでは理解できないと思います。
ちゃんとした説明が必要です。
人間の手でもつくることの出来るロクロもあるという話も聞きましたが

すげぇよ!!

和傘のロクロの機械って。

人間の手でつくる事のできないモノをつくる事ができます。

ロクロ屋さんと傘屋さんの関係やロクロについて等の話を聞くことができて
とても勉強になり後学となりました。

今回はネット上やメディア等での公開はしないとの条件で動画で記録させてもらったので
記録は公開できません・・・・

最近は情報の共有という便利な言葉を使って
他人のプライバシー等の情報を本人の許可無く公開する行為がよく目に入りますよね。
自分の情報を公開するのがネット上でのモラルでありリテラシーかと思います。

今日、お会いした方はとても丁寧な感じのする方で
きっと製作していたロクロも丁寧な仕上がりだったと思います。

「自分の必要なモノは自分でつくる」

という感じの方でした。

これって大事だよね。
こういう感覚の時って自分の中でわかっているような気持ちになるんだけど
わかっているような感覚だから
すぐに忘れちゃう・・・・・

和傘の材料のロクロについてはまた次回に紹介しますね。

帰りに八女でお昼ごはんを食べてきました。

うどん屋さんでごぼう天うどんとおいなりさんを食べてきたんだけど美味しかった。
女性スタッフの対応が気持ちがいい。

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今日は裏口から入店。

自宅に戻り新聞記者さんと打ち合わせが終わって
電話で舞踊傘の修理の打ち合わせ。

修理するのがよいのか
張替するのがよいのか
新調するのがよいのか

悩んでいます。

先方は修理についてはボクに一任していただけるようなので
ますます悩みは深くなります。

予算の問題もあるし・・・・・・

最近は悩んだときには
考えをそのまま一晩寝かせて
朝一番の感覚を大切にして問題解決の方向を決定しています。

ってことでもう寝ます。

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