雪の傘と黒蛇の目

演目『雪」で使われる舞踊傘を納品しました。
過去のエントリーでも紹介していますがロクロという木工部品が特徴的な舞踊傘です。

納品も終わり安心していたのですが
同じ演目「雪」で使われる舞踊傘の再製作依頼でうれしい悲鳴。

黒蛇の目(者)の納品も無事に終わって安心しています。
特に問題もなく納品完了。

先鋒から電話で連絡があり

「お支払いの件なのですが・・・・」

と歯切れの悪い言葉を聞いて嫌な予感が一瞬したのですが
こちらの事情を伝えると了承してくれて
お互いの意見が食い違うことなくお互いの意見が無事に着地してよかったです。

来春?にサンフランシスコ公演が控えているそうで
その際に使用する舞踊傘の打ち合わせをしました。

最近は納品が遅れ気味なので慌てずに急いでがんばります。

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番傘を納品しました

製作依頼が2018年8月だったので
1年4ヶ月という長い時間をお客さんに待たせしてしまいました。

こちらの都合で納品までに長い時間をお待たせしてしまい反省しています。

実はお客さんとは18年前に知人を通じて紹介してもらい
当時のボクは和傘を製作していなかったのですが名刺をいただいていました。

お客さんがウチに来てくれて打ち合わせをする前に過去のことを話すと忘れている様子で
ボクが18年前にいただいた名刺を見せるとお客さんは受け取って

「それでは改めてよろしくお願いしまします」

と言って名刺に携帯電話の番号を書いてくれたので改めて名刺を受け取りました。

それから進捗状況などの連絡の際に電話を何度かかけたのですが

「吉田さん」

と先ず声をかけてくれ毎回電話を受けてくれたことや
電話以外にも手紙やFAXでやりとりをしたのですが
お人柄というか気遣いや心遣いが印象的でした。

納品は大分まで行ってきたのですが
ロビーの雰囲気はもちろん外観やスタッフの対応や納品の際の会話にオーナーのお人柄がでていて
人柄というモノは会話や環境にも現れているんだなぁ〜と再確認でき
お客さんとは3回しかお会いしていないのですがお会いするたびに影響を受けるような方でした。

ボクは雨の日に使う和傘の製作を半分は諦めていますが
残りの半分はこういったお客さんのためにボクは番傘を製作しています。

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最近の作業

傘の骨を染色して傘の骨を束ねる竹ひごのようなモノを製作しました。
傘の骨は化学染料で染色。
染色でもそうだけどモノツクリは下準備というダンドリが大切だといつも痛感しています。

傘の骨を束ねる竹ひごのようなモノは
断面が丸型だと不都合なので断面は四角形で製作します。

断面が四角形だと傘の骨を束ねて整えるときに都合がよく製作する時に効率がよいのです。

竹の皮は剥がずに皮を薄く残して片刃の小刀で竹を薄く削り
両端の片方は竹の節の部分を残して反対側は先を尖らせておきます。
太さは松の葉より少し細いくらいです。

節が残しているのは通り抜けないようにするためで
反対側を尖らせているのは傘の骨の穴に通りやすくするためです。

2時間くらいで完成。

本来は傘骨屋さんが傘の骨を束ねて整えるために製作するものなんだけど
傘骨を梱包したり作業をしているときにどうしても折れてしまうので
1年に1度くらいの頻度で製作しています。

日本全国にいる傘屋さんはみんな製作することができるんじゃないかな。

ボクが製作したモノは傘骨屋さんが製作したモノと比べると
均一性がなくボクが使用する分には問題ありませんが
いわゆる手先の器用な兄ちゃんが作った感じの仕上がりです。

こんな感じで傘の骨を束ねて整えます。

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鷺娘2本傘

演目「鷺娘」で使われる舞踊傘を納品しました。

鷺娘といえば黒でぼかした舞踊傘が一般的なのですが
流派?によっては舞台で2本の舞踊傘を同時に使うときもあるようです。

2本の傘の色はブルーとピンクの傘で
それぞれの色に日本色の名前もあるのですがここでは割愛。

鷺娘2本傘に使われるブルーとピンク舞踊傘は一般的な舞踊傘より小さく
紙張だったり紗張の舞踊傘です。

今回は紙張と紗張の鷺娘2本傘を納品しました。

紙張の鷺娘2本傘は裏銀と呼ばれる銀紙を張ってから
ブルーとピンクに染色した和紙を張って製作するので
傘の外側はブルーやピンクの色和紙で傘の内側が銀紙の舞踊傘になります。

別件の鷺娘2本傘はブルーの衣装なので紗張で製作したピンクの鷺娘2本傘。
ピンクの衣装の場合にはブルーの舞踊傘を2本って踊るそう。

同じ演目でも様々な寸法や色の舞踊傘が使われるというのは
なんだかややこしいですね・・・・・・・

納品した鷺娘2本傘は色見本がなかったので
色見本を3種類製作して和紙と紗の色の打ち合わせをしました。

同じ色でもボクの見ている色と他人の見ている色って違う気がするからです。
色って難しいですね。

ボクの見ている色とこのブログを読んでくれている人が見ている色って同じ色なのでしょうか?
ボクの見えている色とこのブログを読んでくれている人の見えている色が全く同じ色だったら
ボクは色について何も心配しなくてもいいのでうれしいです。

そういった色見の心配もあったのですが特に問題もなく納品も無事に終わって安心しました。

が、

ボクの勘違いで4月の納品だと思っていた案件が
10月中旬の納品ということに気がつきました・・・・・・

先方からの連絡で気がついたのですが
めちゃくちゃびっくりして驚いています。

まぁまぁまずいぞ・・・・・・・

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最近納品した舞踊傘

・黒蛇の目(紗)

「将門」という演目で使われるそう。
見本品を送ってもらいメールと電話で打ち合わせをして製作。

納品が終わって安心していたら別件で寸法違いの黒蛇の目(紗)の製作依頼がありました。
別に油断していたわけではないのですが結構びっくりしました。

・黒ぼかし(紗)

黒でぼかした舞踊傘は「鷺娘」という演目がよく知られているのですが
「雪」という演目でも黒ぼかしの舞踊傘が使われるそう。

「鷺娘」は単色での糸飾り(白)なんだけど「雪」の演目で使われる舞踊傘は
流派?によっては5色だったり単色だったりするらしいです。

なんだかややこしいですね・・・・・

納品は無事に終ったのですが別件で寸法違いの黒ぼかし(紗)の製作依頼がありました。
こちらも油断していたわけではないのですが結構びっくりです。

・沖縄の傘

過去の請求書とブログのエントリーを調べてみると1年に1度製作依頼をいただいています。
今回は納品期日が厳しい感じだったので新調をあきらめて見本品の在庫を納品。
様々な寸法の紺日傘を納品したのですがどんな踊りなのか見てみたいです。

これで在庫なし・・・・・

・番傘

ロゴや文字のレイアウトはボクが担当して
絵入れは妻のサッコに時給1000円で依頼。

納期にも間に合い無事納品完了。

・三段傘の修理

久しぶりに三段傘を修理しました。

舞台で使いたいということで修理というよりほとんどの部品の交換と張替で新品同様になりました。
あとは先方が生地をつけられるということで無事納品完了。

・黒ぼかし(紗)

演目「鷺娘」で使われる舞踊傘を製作しました。
今回は仕上がりが思ったより上手くいかなくて少しヘコんでいました。

ヘコんでいても時間は戻ることはないのでヘコんでいる暇はありません。

仕上がりが思っていたより上手くいかなかった理由が理解できたので
仕上がりが思っていたより上手くいかなくて少しヘコんでよかったです。

今のボクにできるこれ以上にない最高の舞踊傘が製作できたので
次はもっと最高な舞踊傘が製作できると信じています。

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番傘の納品と野点傘の張替

番傘を納品しました。

最後に番傘を納品したのがいつだったのかわからないくらい久しぶりに番傘を納品しました。

絵入れのデザインはある程度のイメージが先方にあったようなので
妻のサッコにデザインの修正と絵入れを依頼。

ギャラは時給1000円。

無事納品完了。

あと10年前に張替と修理をした野点傘の張替の依頼がありました。

和紙を全部剥がして
あちこち壊れた傘骨を修理してある野点傘を点検していると10年前にボクに

「よ〜修理したね」

と言ってあげたい気持ちになりました。

今回は前回よりも複雑な修理になりそうですが
10年前のボクに今のボクはなんと言われるのか想像しながら作業をしようと思います。

あと別件で野点傘の張替や舞踊傘の製作依頼など様々な和傘の製作で忙しい夏になりそうです。

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玉屋の傘

演目「玉屋」で使われる舞踊傘を納品しました。

文字と絵は先方が入れるということで無地の傘を納品したのですが
思っていた以上に仕上がりがうまくいったのでよかったです。

玉屋の傘の修理依頼もありました。

1本は岐阜で製作されたもので傘骨が虫に食われてボロボロの状態で修理は見送ることに。
もう1本は東京で製作された玉屋の傘で柄竹の交換。

特に問題もなく納品できたので安心しています。

やったぜ。

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