材料の事と和傘の世界をちょっとだけ。

DSC01670

和傘製作のときに使うタピオカ糊です。

タピオカ粉と水を鍋で煮てよく混ぜると出来上がり。
水飴くらいの硬さだったり重湯くらいの硬さでつかったりします。
タピオカ糊は使う箇所によって柿渋や水で希釈します。

いい雰囲気の写真ですがコンパクトデジタルカメラで撮影して
Apple社から配信された OS X  Yosemite 10.10.3 に付属されていた
写真というアプリケーションで写真を加工しました。

次は和傘の世界の事。

最近はあれもこれもそれもと注文や依頼があり

頭の中の整理をするのが大変です。

「番傘 蛇の目傘 日傘 舞踊傘 大傘」

と和傘は多種多様で様々な種類や大きさがあります。
写真はサイトで紹介していますのでよかったら見てね。

それぞれの和傘にはそれぞれの材料や技術と少しの知識が必要です。
一番効率よく量産できるのは
たくさんの人で少しの種類の傘を製作すると技術と生産量があがります。

ひと昔前の和傘の世界の話ですね。

ボクは決まった種類の傘を製作しているというより
さまざまな種類のいろんな寸法の傘を製作していて
材料確保がとても厳しく量産できていない状態です。

決まった種類の傘を量産すると他の種類の傘の製作が困難な状態になり
さまざまな種類の傘を製作すると和傘は量産できないのです。

現在、和傘の世界は材料屋さんを含めた和傘製作に関わる人が過去に比べて圧倒的に少ないのです。

和傘の世界が20年後には存在するのでしょうか?
一人ですべての種類の傘を量産できる人は日本にいるのでしょうか?

誰か知っている人がいたら教えてください。
時間の経過と共に先が細くなっていく和傘の世界。

ボクはまだ世の中に求められているので和傘を製作しています。

A photograph is taken by Camera Sony DSC-RX100

材料が届いた。

傘の材料を注文しました。

職人さんとの会話でボクが

厚さが4.0mmじゃ太すぎて
3.0mmじゃ細すぎたんで3.5mmでおねがいしたいんだけど、
はじめて3.5mmを使うんで心細いんから3.5mmから3.8mmでお願いします。

それで、3.5mmより細いと使えないんで3.5mmと3.8mmでお願いします。

「じゃあチョウシアゲで2回とか3回で調整して仕上げます」

という会話をしたんだけど、こういう会話は好きだなぁ。
きっとピシャリで仕上がってくると思う。

で、出来上がった材料の写真。

IMG_5251

写真じゃ解らないと思いますが、3.6mmと3.8mmで材料は仕上がってきました。
これ、緑の紐の束と白の糸の束の厚さの差は0.2mmですよ。

すごくないですか?

でも、もっとすごいのが人間の目。

0.2mmの差はボクでも目でわかるんです。

これを作った職人さんが言うには

「0.2mm以上の差があったらノギス(厚みを計る定規)の目盛りがおかしいですよ。
ノギスで計ったのは初めてです」

だって。

かっこいいですね。

それから、傘骨のサンプルが届きました。

IMG_5247

これがまた、よく出来てる。

細かいところがピシャっと仕上がっている仕事を見ると気分がいいですね。

材料に負けないように頑張ります。

この傘骨について、ちょっとだけ説明します。

傘骨はいろんな傘骨をつかったことはあるんだけど、
素材の竹やワリの幅はもちろん、
軒や中節、中節から天井にかけての削り方がよくできた骨です。

専門用語が多くてわかりにくいですね・・・・

職人さんたちとのやりとりがあってこのサンプルが届いたんだけど、
この傘骨はいい傘骨だと思います。

「THE 職人」 

って感じ。

それからつくってもらった職人さんたちと
何度か手紙や電話とかFAXでやりとりしたんだけど、
やっぱり、会って自分の気持ちを伝えれないとボクは緊張します。

会って膝をつき合わせて話をするんだったら、
気持ちは伝わると思うんだけど、
どうしても、距離の問題なんかがあるので
電話などの通信方法でしか出来ず、不安な気持ちがあったんだけど
材料が届き、その不安もきれいになくなりました。

自動車で1時間くらいの距離で材料が揃うのが理想ですね。

ボクについては職人さんと呼ばれることが多いんだけど、
芸術家とよばれたり、作家さんと呼ばれたりしたこともあります。
最近は職人としての意識は強くなりましたが、
職人としてはまだまだですね。

「10年で1人前」

って言葉がありますけど、その言葉が本当だったら
ボクはニセモノです。

和傘については1年間は研修生として鳥取で勉強しましたが、
和傘職人さんのところで修行したという経験もないので
どうしても今までは作家のような感覚でした。

経験がモノをいう1つのことを熟考する職人さんの潔い感じが好きです。

ボクの世界は体感するという事が本当に大切な世界です。

話が蛇足しますが
八千代座では市川海老蔵さんの公演が始まりました。
新聞ではシネマ歌舞伎の紹介があったんだけど、
舞踊の世界も身近に感じられるようになりましたね。

舞踊の世界では和傘が必要な道具の1つだそうです。

ありあまるモノにかこまれた世の中ですが
心が豊かにすごせるようになるといいなと思います。

今日は、木遊館で息子と2人でピザ作りの体験をして
帰りにイチゴやミカンを買ってきて
息子と2人でイチゴジャムを作りました。
明日の朝ご飯が楽しみです。

IMG_5252

All photograph is taken by iphone.

ノロノロ運転

最近は、材料、需要、販売、資金の問題などで和傘の製作本数が
ボクが傘の仕事をするようになってから最高に少ないです。
でも、まだ立ち止まるわけにもいかないので
ノロノロ運転で進んでいます。

何年前の里歌なのかは知らないのですが
山鹿では
「山鹿灯籠は骨なしなれど 骨が自慢の山鹿傘」
と歌われていたそうです。
その時代の蛇の目傘の張替の依頼があり、天日干しという作業をしています。

この傘の骨は自慢できる骨だと思いますし、
この傘のような傘骨がつくれる材料と職人さんは
現在、日本でいないと思います。

IMG_5004

A photograph is taken by iphone.

柄竹を仕入れてきました

梅雨と竹は相性が悪いような気がします。
九州は梅雨がもうじきやってきますね。

これから梅雨がやってきますが、
去年の梅雨を思い出すと、
雨による自然災害が発生しないことを願うしかないし
自然に逆らう事ができないので自然に生きるしかできません。

自然に生きていきたいですね。

んで、梅雨に入る前に
和傘の柄になる竹を大分の竹材店さんに仕入れに行ってきました。

前日に、在庫と都合を聞いたのですが出来るだけ早い時間がいいとのことで
早い時間に山鹿を出発しました。

早い時間に出発したので
日田の友達と先輩の所に30分くらい立ち寄りました。

こちらにおじゃましてきました。

生活の中に水のある風景っていいですね。

目的地の竹材店に到着して柄竹を仕入れてきて
無事、山鹿に到着。

いい具合の柄竹を仕入れることが出来ました。

あーよかった。

IMG_4593

竹材店で話に夢中になって、
iPhoneを放置してたら警告が表示されていました。
IMG_4591

これから暑くなりますのでみなさんお体ご自愛下さいね。

All photograph is taken by iphone.

和紙の相談に行ってきた

ボクの製作する和傘は隣町の八女手透和紙を使用しています。

先日、和紙屋さんに和紙の相談に行ってきました。

もちろん、その場ですぐに問題が解決できるような相談ではなかったのですが
ボクが相談した和紙の問題は解決できると確信してきました。

和紙の相談をしてると、
和紙屋さんは、まず問題解決の為に
顕微鏡で和紙を見ていました。

「赤白はっきりと見せてあげる」だって。(笑)
いや、白黒でしょってツッコんできましたよ。

んで、
ボクの持ち込んだ和紙についての分析して解析。

和紙の水分含有率の話や材料の配分
それから楮という素材の細胞レベルでの話とかを聞いてきました。
具体的な話だと和紙の完成品の水分含有率というのは天日干しで6%で
鉄板などで乾燥させると水分含有率は4%で仕上げるそうです。

やっぱり、プロだなぁ〜

モノをつくるうえできちんと数字化したのを見たり聞いたりすると
はっきりしたイメージができるのでいいなと思いました。

でも、和傘を数字化???
う〜ん
何があるかな?

収入の話があるぞ!!!

次回のエントリーは乞うご期待(笑)

まぁさておき
はっきりした勝ち負けや数字にできる仕事って憧れるなぁ〜

和紙を顕微鏡でみた写真です。
ミクロの世界ってかっこいいよね。
IMG_3867

A photograph is taken by iPhone.