最近納品した舞踊傘

・黒蛇の目(紗)

「将門」という演目で使われるそう。
見本品を送ってもらいメールと電話で打ち合わせをして製作。

納品が終わって安心していたら別件で寸法違いの黒蛇の目(紗)の製作依頼がありました。
別に油断していたわけではないのですが結構びっくりしました。

・黒ぼかし(紗)

黒でぼかした舞踊傘は「鷺娘」という演目がよく知られているのですが
「雪」という演目でも黒ぼかしの舞踊傘が使われるそう。

「鷺娘」は単色での糸飾り(白)なんだけど「雪」の演目で使われる舞踊傘は
流派?によっては5色だったり単色だったりするらしいです。

なんだかややこしいですね・・・・・

納品は無事に終ったのですが別件で寸法違いの黒ぼかし(紗)の製作依頼がありました。
こちらも油断していたわけではないのですが結構びっくりです。

・沖縄の傘

過去の請求書とブログのエントリーを調べてみると1年に1度製作依頼をいただいています。
今回は納品期日が厳しい感じだったので新調をあきらめて見本品の在庫を納品。
様々な寸法の紺日傘を納品したのですがどんな踊りなのか見てみたいです。

これで在庫なし・・・・・

・番傘

ロゴや文字のレイアウトはボクが担当して
絵入れは妻のサッコに時給1000円で依頼。

納期にも間に合い無事納品完了。

・三段傘の修理

久しぶりに三段傘を修理しました。

舞台で使いたいということで修理というよりほとんどの部品の交換と張替で新品同様になりました。
あとは先方が生地をつけられるということで無事納品完了。

・黒ぼかし(紗)

演目「鷺娘」で使われる舞踊傘を製作しました。
今回は仕上がりが思ったより上手くいかなくて少しヘコんでいました。

ヘコんでいても時間は戻ることはないのでヘコんでいる暇はありません。

仕上がりが思っていたより上手くいかなかった理由が理解できたので
仕上がりが思っていたより上手くいかなくて少しヘコんでよかったです。

今のボクにできるこれ以上にない最高の舞踊傘が製作できたので
次はもっと最高な舞踊傘が製作できると信じています。

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三段傘の修理と紙番傘の納品

納期まで10日ほどしかない
大きな三段傘の修理の依頼だったのですが無事に納品が終わり
とてもよくできた舞踊傘だったので勉強になりました。

特急の仕事だったので採寸することを忘れていたのですが
無事に舞台が終わったという連絡が先方からあり
「バッチリでしたよ」
と言葉をいただいた時に
見本の採寸をすることを忘れていたと伝えると
見本がなくてもできる寸法の取り方を教えてくれ
製作を依頼する時には見本を送りますよ。

ということになり安心して納得できました。

よかった。

修理した大きな三段傘は
舞踊の世界でこれから需要があるだろうから
製作の準備をしておいた方がいいですよということ。

それから紙番傘を納品しました。

今回は製作依頼の本数が多いので2回に分けての納品。
製作本数が多いとなかなか作業が進みません・・・・・・

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三段傘の修理

三段傘の修理が終わったので納品しました。

今回は2本の継柄を新調したり壊れていた部品の交換や補修をして
新品同様になりました。

需要と供給の関係は
需要と供給で競争市場の市場価格や取引数量が決定されることなんでしょうが
作り手と使い手の気持ちという関係も大事だと思います。

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最近の仕事

三段傘の修理が終わったので発送。
ほぼ新品同様になりました。

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4年前に納品させてもらった番傘の柄竹が虫に喰われたみたいで
ボロボロになっていたので柄竹の交換。
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蛇の目ずらし。

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博多献上柄。

次の作業のダンドリをしているのですが
ダンドリがうまく進まずに時間ばかりが経過しています。

問題をほったらかしていても問題は解決しないので
問題を解決するために
毎日が「どうしよう」の連続です。

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「汐汲」の三段傘と「助六」の蛇の目傘

三段傘と蛇の目傘(紗)の修理が終わったので発送しました。

修理した三段傘は
よく使い込まれた三段傘の修理だったのですが

ほとんどの部品の取替や修繕をして
舞台で使用できるように修理しました。

先方より

「ばっちりです。
 もう1本の三段傘を送るので見てください」

との連絡がありました。

うれしいものです。

助六の蛇の目傘の写真はありません・・・・・・

明日は今月中に納品予定の2尺3寸差しかけ傘の最後の手直しと点検。
それから納品の準備です。

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三段傘の手直し

新品の三段傘の手直しの依頼がありました。

ボクが製作した三段傘の手直しではなかったので
気持ちのよい仕事だったといえないものでしたが
こういった仕上がりだと返品やクレームになるということや
初めて見るような製作方法を知ることができて勉強になりました。

先方から

「新品を購入して確認せずに保管していていました。
 今度の舞台で使うので開封して確認をしたんですけど
 これでは舞台で使えないので使えるようにしてください」

という依頼だったのですが
先方の主張する依頼の話はボクには関係のない話で
三段傘を購入した販売店に相談する事をすすめたのですが
購入した販売店とは取引をやめたらしく
しかも数ヶ月前に購入しているということで先方はとても困っている様子でした。

届いた三段傘を点検してみると
手直しをしたくない部類に入る舞踊傘で数カ所の手直しが必要。
手直しをすると別の箇所の手直しをしなくちゃいけなかったりと

「手間」

のかかる作業で悩みましたが数カ所の手直しが無事に終わりました。

しかし、新品の舞踊傘の手直しの依頼ってどうなんでしょう?

誰がどこの材料でどのように製作したのかわからない三段傘だったのですが
ちょっと考えてみました。

もしかすると100歳くらいの手先のおぼつかない高齢者の方が製作したかもしれませんし
もしかすると和傘の製作がはじめての方で一生懸命に製作したかもしれません。

もしかすると和傘の製作作業が面倒くさくて
和傘の形になっていて売れればいいやと思っている方が製作してたかもしれませんし

もしかすると衰退している和傘の世界なんて面倒くさくてやってられるか!!
海外から仕入れて売った方がいいやと手を抜いて製作したかもしれません。

考えてもボクにはわからない事ばかりの新品の三段傘でしたが
ボクの目の前にある三段傘が使えないと困る演技者と観客者の方々が存在することだけは
ボクでも理解することができます。

あと理解できることは
目の前にある舞踊傘の三段傘は新品で購入したにもかかわらず
世の中から手直しが求められているということ。

和傘の世界では新しく製作された舞踊傘の手直しの依頼はあるのでしょうか?

1回や2回の事例ならまだ余地はあると思います。

が、こういった事例がボクのところで何件が続いていて
そういった事例が続いているということを考えると
ボクはとても残念な気持ちになります。

無事に手直しも終わり
納品が終わって先方から連絡もあり
舞台公演に間に合ったのでよかったのですが
真綿で首を絞められているような目に見えないスピードで
徐々に衰退している和傘の世界を考えるとボクはどうしていいのかわかりません。

2006_~35

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三段傘と三段傘

三段傘の修理と手直しが終わったので発送しました。
修理と手直しの終わった三段傘。

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遠目に撮影しているので
修理している箇所がわからないのですね。

あと和傘を製作者している人が見ると
珍しい??三段傘なのです。

ボクの推測ですが50年前〜60年前に製作された三段傘だと思います。

修理をしてみないとわからないことなのですが
この三段傘に使われている和紙が現在は漉かれていない
今の世の中に必要のない和紙なのです。
和紙屋さんや和傘屋さんの話を参考にすると戦後に漉かれた和紙で
50年前〜60年前に製作された三段傘だと思います。

製作された和傘の時代考察してもきれいな和傘を製作することはできないんだけどね。

話は蛇足しますが
昔は当たり前にあった和紙を復刻させてもいいんじゃないかなぁ〜と思います。

話をもどして修理した三段傘のこと。

ロクロを見ると
代用品で製作してあったり
和紙は今では見る事ができない和紙で製作してあって
傘骨はとてもしっかりとした傘骨でした。

修理が終わった三段傘を発送したら
翌日に三段傘が届きました。

届いた三段傘。

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「Refine」です。

英語にすると分かりにくいですが

「もっといいモノに」

ということですね。

ボクがRefineという言葉を使っているだけですが
Refineという英語を日本語にしたときの感じが好きな言葉なんですよね。

ボクが製作した三段傘なのですが手直しの依頼があって
今回の手直しの依頼で三段傘の「コツ」が解ったような気がするので嬉しいです。

やったぜ。

こればっかりは失敗して経験してみないとわからない。

ってことで明日もがんばりまーす。

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三段傘の納品と修理

歌舞伎・日本舞踊の演目の一つの

「汐汲」

で舞台小道具のひとつで舞踊傘の三段傘が使われます。

その舞踊傘の三段傘(三蓋傘)の納品が無事に終わってホッと一安心。

新調の依頼もあったのですが三段傘の修理依頼もありました。
過去にボクが製作した三段傘と岐阜で製造された三段傘の修理です。

ボクが製作した三段傘の修理ですが
ハジキのところから柄竹が割れていたので柄竹を交換しました。

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岐阜で製造された三段傘は
下段の傘骨が折れていたりロクロが壊れたり
上段と中段の傘は軒紙や絹が数カ所破れていて
傘骨が数カ所壊れていて
三段傘の開閉ができない状態でした。

新調を勧めましたが
お稽古用が必要とのことで
下段の傘と継柄と柄竹の交換をして
上段と中段の傘の軒紙と絹を簡易補修して
上段と中段の傘骨を修理しました。

ロクロも塗装したので
ほぼ新品同様になったのですが
上段と中段の絹の色が褪色して
下段の傘の絹の色が微妙に違うのがわかりますね。

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ボクは基本的に他店購入分の修理や張替を受け付けていませんが
信頼とモラルのある取引先のお客さんなので気持ち良く作業ができました。

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三段傘ができた

何度かブログで製作工程を公開していた
三段傘ができました。

あと、麻の葉模様の布生地と鈴がつくと完成なのですが
ボクはここまでの製作になります。

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今回の製作で糸飾りがきれいに仕上がる方法に気がつきました。

やったぜ。

これは誰も教えてくれませんので自分で気がつくしかないです。
自分で気がついた事は一生忘れません。

他人から教えてもらったことは
出来るような気がするだけで忘れることもあるし
ボクは自分でやって失敗して納得しないと
ジクソーパズルの1ピースがピタっと合ったような感覚を
感じることができません。

こういう感覚ってボクだけかな?

さて、三段傘の事。

三段傘は下から上へとパッ、パッ、パッと3つの傘がひらきます。
演目を見ている観客の方には解らないのですが
3つの傘がひらいた時にピタっとハジキ(留め具)とロクロ(木製の部品)が止まらないと
三段傘をつかっている演者の方は気持ちが悪いのです。

そのピタっとハジキとロクロがとまるようにするために微妙な調整をします。

これは感覚ですね。

機械じゃできませんし
そういう機械があったら購入したいです。

その調整は少しずつするので時間のかかる作業です。

もう少しハジキの位置を下げてもいいかなぁ〜という仕上がりになったのですが
ギリギリでピタっと傘がひらくのでこれでよしとしました。

やっと終わった。

と思っていたら・・・・・・・・

失敗に気がつきました。

写真では伝わらないのですが
4本製作したうちの2本の三段傘のハジキの位置が悪いのです。

別にそのままでも問題はないのですが
このままだとまずいのです・・・・・・

しばらくは全然大丈夫なのですが
しばらく経ったあとがまずいのです。

4本同時に納品すると
そのハジキの位置が悪い2本の三段傘の方がはやく壊れるのです。

「しばらくだからまぁいいや」

でもいいのですが一度でも

「まぁいいや」

と一度でも見て見ぬ振りをすると

「まぁいいや」

の場所から戻ってくる事ができないような気がするので
手直しをしようと思います。

う〜ん・・・・・

今回の三段傘は2本納品予定なので手直しの2本については問題ないのがせめてもの幸いで
手直しの2本は後日に納品することにしました。

2歩すすんで1歩さがってる感じ・・・・・

1歩すすんだことに喜んでも
この1歩が5年かかっていると考えると
とても複雑な気持ちになります。

次に三段傘を製作するときには
今回の三段傘よりもっとうまく製作できるようになりたいです。

今日は取引のある大阪のお客さんが山鹿に来られていたので
八千代座で待ち合わせをしました。

IMG_5743

時間もなかったのでお互い簡単に近況報告。

製作した三段傘を見てもらったのですが

「この三段傘の出来はええやないですか
 東京はこれでええんやろうけど
 大阪は東京よりハジキの位置は下げてもかめへんし
 大阪はハジキをもっと下げてハジキの位置はこれくらいがええなぁ〜」
 
やっぱり・・・・・・・

解る人には解るのです。

モノをつくるという世界は怖いですね。

あっ、お褒めの言葉も頂きましたがここでは割愛します。

ボクは小心者なので自分の製作した傘を納品する時にはいつも心配だったり不安なのですが
自分の気になることを指摘されて
その指摘が自分の考えている事と同じだとやっぱりうれしいものです。

その繰り返しが大切なんでしょうね。
んで、忘れない事。

今回の三段傘は東京に納品なのですが
東京ではハジキの位置はできるだけ上げて欲しいとの依頼です。

納品するたびにどういったリアクションがあるのだろうと考えるとやっぱり心配で不安です。

舞踊の世界で使われる舞踊傘は
演者さんに合わせた舞踊傘を製作しないといけないという事を
今回の三段傘の製作で理解できたと思います。

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