梅雨

熊本は梅雨入り宣言はされたようですが
九州では晴天が続き雨模様の天気をここ数日間は見ていません。
長雨が続くと雨の被害が出ないか心配にもなりますが・・・・

自然に逆らわずに自然に生きて行きたいですね。

さて最近の事。

全国ネットでの放送のようでしたがテレビ取材の依頼をお断りました。

電話での打ち合わせだったのですが
番組ディレクターの方によると
岐阜の傘屋さんからウチの連絡先を聞いたらしく
岐阜の傘屋さんはタイミングが合わずに取材ができないとのことでボクを紹介してくれたようです。
「腕のいい職人が熊本にいる」って聞いたんだって。

ピンとこないや・・・・・

ボクはもっときれいな傘がつくれるようになりたいです。

ディレクターさんは一日である程度の和傘製作行程の取材を希望されていて
ボクのところでは一日で撮影するのは不可能な話なのでお断りしました。
あと放送というアクションがあるとその番組をみたリアクションがあり
ボクがそのリアクションに応えることができないということも伝えました。

電話でディレクターさんからの和傘についてや
他県の傘屋さんについての質問などを電話でお答えしました。

あっ、過去に質問コーナーをブログで公開していたんだけど
質問がこなくなったから第二回公開質問でストップしてますね・・・・・・

まぁいいか。

それから、新聞社より取材依頼。
梅雨に入り雨と言えば傘ということで
山鹿傘についての取材依頼がありました。
最初に記事の校正をお願いしましたが
新聞は記者の視線からの記事を掲載しているとのことで
ボクの希望する記事の校正が認められませんでした。

記者の取材主旨をお聞きすると
山鹿傘のある風景を山鹿になじませたいようで
梅雨時期も重なっているので
天日干しのような作業風景を記事にしたいとのことで
毎年の記事掲載を季節風物詩のようにしたいと言っていました。

ボクのところでは舞踊傘や外注分の作業をやっていますので
全国的によく目にする梅雨時期前の和傘の天日干しという作業をここ数年やっていなく
記者の主旨とは異なる様子でしたので、今回は記者との打ち合わせの結果
新聞への掲載は見送られました。

そうだよね。

新聞の記事でウソはいかんよね。

さすが新聞記者。

ボクは打ち合わせでの様子で記者の方には好感はもてなかったです。
作業場の机をはさんでお互いに椅子に座ったのですが
真っすぐに向かい合う様子が見れなく窓際にもたれかかって何かを考えている様子でした。
新聞記者っていう職業の方はそんなものかなぁ〜と感じました。

「取材される側」と「取材する側」は
「取材をしていただく」と「取材をさせていただく」

という関係じゃないと
ボクは気持ちが悪くて本音を発言する気にはなれません。
両者は対等な関係だと思うのです。

でも、お互いの意見は言い合え
きちんとした着地点で打ち合わせが終わったのでよかったです。

今までに新聞やテレビで取材をしていただいたことはあるのですが
新聞やテレビの瞬間的影響は大きいです。

記事や番組で自分の言いたい事が言えて
番組制作者や記者の方とボクとの間に共感する何かがある時には
ボクは取材を受けさせてもらっているのですが
その何かの共感がないままに取材を受けメディアを通して世の中に伝わる時は
すごくもどかしい気持ちになります。
取材を受けたメディアの中には真摯な対応で
「取材してもらってよかったなぁ〜」と思うときもありましたが
全てのメディアがそうではないのを取材という経験して理解しました・・・・・

たぶんみなさんも気がついていると思うのですが
こうやって自分で言いたい事を自分の言葉で発信できる世の中になりましたので
ネット上での声は大きくはないのですが自分の声が伝わればいいかなと考えています。

それから、もう1つ。

Twitterでもつぶやいていたのですが
テレビのCMにボクの製作した日傘を使いたいとCM製作者の方より電話をいただきました。

ちなみにこの日傘です。

この日傘を雨の降るシチュエーションで使いたいとのことでしたが
日傘は防水加工をしていないので不可能という説明をしたあとに
この二重張の日傘で防水加工をすると
白の和紙の下に袋張で張っている紺色が防水加工で透けてしまい
外側が白で内側が紺という傘にはならないだろうという説明をしました。

じゃあ紫色の傘を製作するとどれくらいの期間がかかるか?
ということを尋ねられましたが
先方の希望する納期には間に合わないので岐阜の傘屋さんを紹介しました。

「昔からの傘屋さんでとても立派な傘を製作してありますよ」

と紹介しました。

CM製作者の方にどのような商品のCMで使われるのかをお聞きしたのですが
「ビールの宣伝としか言えません」
と言われていたので

きっと、放送されるCMはこれだと思います。

スクリーンショット 2014-06-13 22.39.16

公式ページはこちら

福山雅治さんの傘を閉じる所作が美しいですね。

このCM以外にも過去にCMで使いたいという電話をもらったのですが
そのときもボクの所では製作不可能な話だったので岐阜の傘屋さんを紹介したなぁ〜

ボクには解決できない問題が解決した場面を見るとやっぱり岐阜はカサドコロだと思いましたね。
ボクが岐阜の傘屋さんには敵わないと思う瞬間です。

ボクは岐阜の傘屋さんができないような傘をつくりたいと考えています。

長くなっちゃいましたが、
取材をお断りしているので何か和傘の事を公開しますね。

最近は前述したように雨の日に使う番傘などの製作より
舞踊傘の新調や修理の依頼が多いです。
現在は材料を少しずつ揃えてダンドリしているのですが
材料が揃わないと作業は進みません。
新調の依頼されて結構な日数が経過していて先方にお待たせしている状況なのですが・・・・・・・

さて、取材をお断りしたので
なにか和傘の事ってことで作業を公開したいと思います。

現在は三段傘の製作を進めていますが作業というより材料についてになりますね。

これが柄竹。
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舞踊傘等の持ち手になる竹です。
女竹を一年以上寝かして加工してます。
この柄竹に木製のハジキを取り付けます。
三段傘は継柄が必要で継柄も一緒に加工します。

このエントリーとこのエントリーで柄竹について紹介していますのでよかったら見てね。

それから傘骨です。
IMG_5424
三段傘なので長さの違う傘骨が三種類あります。
黒に染めて、内側の傘骨に塗りを施して
外側の傘骨全てに長い帯状の銀色の紙を張ります。
銀色の色紙はこんな感じの色紙です。
IMG_5426
これを4㎜幅で切って
その4㎜幅の色紙を外側の傘骨に巻きながら貼っていきます。

三段傘は和紙ではなく紗張になります。
絹ですね。
IMG_5428
この布地は絹で1疋(イッピキ)あります。
この絹を紺色(茄子紺)に染め使用します。

これからこれらの材料をつかって繰り込みという作業やつなぎという作業をして
傘屋さんのイメージが強い「張り」という作業にとりかかります。

なにがなんだかわかりにくいですね・・・・

「材料のことはわかったけど、三段傘ってどんな傘なんだ!!」

って気になる人は

「舞踊 汐汲 三段傘」

で画像検索してみてね。

以前のエントリーで三段傘の修理の事を紹介しています。
三段傘の完成品が見られますのでよかったら見てね。

これからもう少し材料の加工をして三段傘の製作をするのですが
全て手作業なので時間がかかります・・・・・・・

おまけ。
IMG_5415
和紙を張ったあとに和紙が浮いているときに使います。
こういう小手先の道具って以外と好き。

All photograph is taken by iphone.