蛇の目ずらしを納品しました

蛇の目傘という呼び名が一般的ですが円をずらして製作しているので蛇の目ずらしと呼んでいます。円をずらしたデザインは昔からあって月奴(つきやっこ)と呼ばれていたと聞いたことはあります。

ボクは先代や師匠がいるわけではないので正式な名前は聞いたことはありません。

現在は主に舞踊傘を製作しています。日常生活で使う番傘や蛇の目傘や日傘は半分は諦めているのですが残りの半分は必要とされる方がいらっしゃるので製作しています。

今回は一般のお客さんからの製作依頼で1年ほどの長い時間を待っていただきました。過去に製作した蛇の目ずらしを見ていただき購入のご希望ということで製作。

おひとりの方は俳優さんにプレゼントされたようです。舞台で使っている写真を送っていただきました。打ち合わせではワクワクするような感覚になり不思議な感じのやりとりで納品後はお客さんも喜んでいただき安心しました。

もう1本は数年前に購入した蛇の目傘の仕上がりに不満があるとのこと。購入した蛇の目傘を持ち込まれたので見せていただきました。購入店の名前は伏せますが仕上がりに不満があり張替の依頼や新たに購入していただくという今回のようなケースのような依頼がたまにあります。

とても残念な話です・・・・・

製作は2本の依頼だったのですが在庫確保のために製作本数の追加。

在庫を確保しようと思ったのですが5年前に購入していただいたお客さんの再購入。さらに、もう1本は張替依頼のお客さんが購入してくれました。ちょっとの押し売り感に罪悪感を感じていたのですが納品すると両方のお客さんからお礼のメールをいただき喜んでいる様子で安心しました。

最近の仕事についてちょっとだけ。

コロナ禍による仕事の激減。世の中を見ていると最初は人に関わる対人関係の仕事の方々に大きな影響がある様子。人に関わる対人関係の仕事に大きな影響があるので次第にモノに関わる対物関係の仕事の方々にも同じように影響が。実際にモノつくりの方々の話を聞くとやはりコロナ禍の影響による仕事内容の変化はとても大きいようです。

このまま仕事が無くなってしまってもいいんじゃないかという思いで数ヶ月を過ごしていましたが数日前に数ヶ月ぶりの舞踊傘の製作依頼をいただきました。まだ世の中から必要とされているようなのでボクは和傘を製作していますが沈みかけた船にいつまでもしがみついて溺れ死にたくはありません。社会という大きな海を小さな自分の船で進み続け見たことのない海の向こうの景色を見たいです。

そんなことを取り返すことができない毎日の積み重ねの数ヶ月間で感じていました。

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釣りをして考えたこと1

最近は海へ行って釣りをしています。

前回のエントリーで紹介しましたが
最初に行った釣りでは釣果は無く
それから何度か海へ釣りに行ったのですが釣果はありません。

せっかくはじめた釣りなので
やっぱり魚を釣ってみたいものです。

子供たちは春休みを利用して妻の実家へ帰省し
ボクは山鹿に残り仕事をするという生活が6日間。

ボクは山鹿に残って仕事をしていました。

朝早くから仕事をして
夕方4時くらいから海へ行ったのですが
なかなか釣れません・・・・・・・

釣り竿とリールは釣具店の方に勧められた磯竿と3000番のリールを購入しました。

ルアーについて知識がないので
それっぽいルアーを揃えて1人で海へ。

ルアーだったり天秤という仕掛けを使い投げ釣りをしました。

釣りの知識がないので釣具店の方に色々と相談しているのですが
とても親切で経験豊富なオーナーの方はボクの相談に快く応えてくれます。

あとはネットで調べたり。

まだ釣りをはじめたばかりですが
釣りの世界の入り口がこれだけ広いと楽しいですね。

釣れるかどうかの結果は自分次第ですけど・・・・・・

海へ行くと何人かの方が釣りをされているのですが
様子を見ていると様々な竿の長さやリールの大きさがあるようで
ボクの持っている竿とリールではルアーで魚を釣るのに適していないようなので
竿についてネットで調べて新調することにしました。

といっても息子の峻平が誕生日が近いので
プレゼントのリクエストを聞いてみると

「釣り竿がいい」

ということなので釣り竿の新調も息子の峻平に便乗しました。

色々悩んだのですが手頃な価格のバスロッドを購入。

ルアーで魚を釣るには
釣りたい魚に合わせて竿やリールやルアーなどの道具を選ぶようです。

サッカーボールでは野球ができなかったり
テニスボールでバレーボールができなかったりするように
サッカーのスパイクを履いて野球はできませんし
バスケットシューズを履いて卓球はできません。

サッカーのスパイクを履いてピンポン玉で野球ができないことはなく
野球として成立しないわけではないのでしょうが
効率が悪くスポーツとしてのサッカーが楽しくないように
釣りでも釣りたい魚に合わせて道具を選ぶようです。

和傘の世界でも同じです。

使う用途によって様々な和傘があって
雨の日に使う番傘や蛇の目傘をお天気の日に日傘の代わりに使えないことはありませんが
少し可笑しな格好ですし日傘は雨の日には使えません。

大きな野点傘や舞踊傘は日常的に使うこともありませんし
現代社会では野点傘や舞踊傘は一般の方の目に入る機会というのはとても少なく
和傘の世界と釣りの世界を比べると
釣りの世界への入り口は広く和傘の世界への入り口は狭く感じます。

ボクは和傘の世界へ入って15年になります。

和傘の世界をボクなりに考えてみると和傘の世界は鉛筆の先の芯ような細さだと思います。

鉛筆を使って芯が丸くなり使えなくなると
鉛筆の先の芯を削り先を細くすると鉛筆は使えます。

鉛筆の長さがどれくらい残っていてあと何本の鉛筆が残っているのかはボクにはわかりません。

釣具店へ行くとお客さんは楽しそうにオーナーの方と釣りの話をしている姿を見かけますし
ネットで調べるとたくさんの方々が釣りを楽しまれている様子が見られ
釣果はどうであれ釣りをしている方の人口は多いような気がします。

そう考えるとやっぱり釣りの世界への入り口は広くて
和傘の世界への入り口は狭く鉛筆の芯の先のような細さです。

釣りの世界と和傘の世界は似ているようなモノがあったり相反するモノもあったりするもんだなと
釣りをしながら考えていました。

趣味っていいですね。

帰省中の息子の峻平は釣り三昧だったそうで
アジやサバやカサゴがたくさん釣れたそう。

あとヒトデが釣れたり
ウツボやカニはバラして逃げちゃったそうですが楽しかった様子。

親戚の方にはボートで釣りに連れていってもらったそうです。

うらやましいなぁ〜

帰省中の家族のお迎えに大分へ。

17時過ぎに大分へ到着したので
晩ごはんを食べて息子の峻平と歩いて3分の漁港へ夜に釣りに行きました。

朝ごはんの前に釣りに行きました。

釣果はなかったのですが
堤防のあちこちにイカの墨の跡がありました。

妻のサッコの実家を出発して帰路へ。
海沿いを自動車で走ると釣りのできそうなポイントがたくさんあって
釣りをしている方がちらほらと。

山に囲まれて生活しているボクと息子の峻平は後ろ髪を引かれながらの帰路になりました。

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花魁の大傘

「初日が無事に終わりました」

と先方から連絡があったので
長く続いた心配から解放されて安心できました。

花魁の大傘を納品したのですが無事に傘が届いたようで現場の方々から

「出来が良かったので連絡しました」
「えらく出来が良い傘ですね」

という連絡をいただきうれしかったのですが
半分はお世辞と思っています。

納品した花魁の傘は現場の方々が家紋を入れて舞台で使われるそう。

納品した傘は和傘製作者でも気づきにくい特殊な方法で製作したのですが
責任者の方と請求書の件や別件を電話で打ち合わせをしている時に
その特殊な製作方法に気がつかれた様子を伝えてくれました。

見ればわかるのというのは製作者としては怖いですね・・・・・

見本の傘にはデカデカと大きく名前が書かれたレッテルが貼られてありました。
あまり品の良い感じがしなかったのでボクは自分の名前を書き残しませんでしたが
傘の張替をするときにしかわからない場所へ製作方法を書き残しました。

製作依頼があったのが7月31日で
今回は依頼があってからすぐに材料の手配をしました。

和傘は様々な自然素材の材料が必要で材料の準備にも時間がかかり
製作本数が数本あって材料の準備や作業が大変だったのですが

いつも快くボクの小難しい注文に応えてくれる
ロクロ屋さんの長屋さん。

それから傘骨屋さん。
2種類の見本の傘骨を製作してくれて

「どっちがいいかい?」

と聞かれたのですが
ボクの考えている傘骨と傘骨屋さんの意見が一緒でうれしかったです。
傘骨の製作方法も教えてもらって勉強になりました。

それから傘骨の2次加工をお願いすると
「う〜ん、大変だけどやってみましょうか?」と無理なお願いにもかかわらず
快い返事をしてくれた時にはうれしかったです。

和紙以外の相談にいつも快く応えてくれ
ボクの希望する和紙をいつでも気持ちよく分けてくれる
溝田和紙の溝田さん。

こっちのことが見えないのに
最後の最後まで心配してくれ染織の知識を教えてくれた
染料屋さんの保田さん。

いつ電話しても毎回こちらの気持ちが良くなる対応の
糸屋の徳永さん。

木柄が長尺物で
わざわざ運送会社まで木柄を運んでくれて発送してくれた山崎さん。

木柄を加工してくれた小野さん。
ボクが製作した図面の寸法の読み間違えに気がついて
作業を止めてまで連絡してくれたときは
さすがだなぁ〜と感心しました。

見事な仕上がりで自分の仕事が
「手先の器用な兄ちゃん」と感じさせられ
これからの仕事に対する考え方について勉強になった
木柄の塗装をしてくれた近松さん。

手配をしていた材料が合わず
慌てて在庫を探したら部品が1つ足りなくて
最後の最後で足りない部品を分けてくれた
坂井田栄吉本店の阪井田さん。

それからボクの家族。

まだお世話になった方がたくさんいますが
みなさんのおかげで無事に納品が終わりました。

先方からお礼の言葉をいただき長く続いた心配から解放されて安心することができて
みなさんに感謝しています。

この場を借りまして感謝のお礼を申し上げます。

ありがとうございました。
重ねてこれからもよろしくお願いします。

今回の納品はとてもタイトなスケジュールで写真を撮影する時間がなく
発送日の朝にあわてて数枚撮影した写真をwebサイトに掲載しています。

よかったらこちらよりどうぞ。

打ち合わせや進捗の連絡で
先方の様子がいつもと違う感じがしたので
納品が終わってからネットで調べてみたのですがyahooニュースに掲載されていたので転載します。

以下転載。

「二月競春名作喜劇公演」開幕に波乃久里子「藤原紀香さんは天使のよう」

「二月競春名作喜劇公演」公開舞台稽古より。

「二月競春名作喜劇公演」が本日2月2日に東京・新橋演舞場で開幕する。上演に先立ち、昨日2月1日に出演者たちが囲み取材に応じた。

【写真】左から藤山扇治郎、渋谷天外、水谷八重子、波乃久里子、藤原紀香。(メディアギャラリー他4件)

本公演は創始130年の劇団新派と、創立70周年の松竹新喜劇が合わせて200年を達成したことを記念して行われるもの。第1部では1955年初演の新派「太夫さん」が「華の太夫道中」として、第2部では54年初演の松竹新喜劇「船場の子守唄」が「おばあちゃんの子守唄」として装いも新たに上演される。

初日を前に松竹新喜劇の藤山扇治郎は、「藤原紀香さん、そして八重子さん(水谷八重子)、久里子さん(波乃久里子)のお姉さんがたと、こんな大舞台で共演できるのが本当に楽しみです」と期待を語り、同じく松竹新喜劇の渋谷天外は「ぜひ新派と松竹新喜劇が共演するところを観て、伝統を抱えて進む我々のパワーを感じてほしい。パワーといっても僕はだいぶ衰えてますが……(笑)。若い人たちの力を感じていただけたら」と観客にメッセージを送った。

「松竹新喜劇と新派は親類のような関係」と話す劇団新派の八重子は、「(松竹新喜劇の面々が)西から出向いてくれてうれしい。これで私の責任が軽ければもっとうれしいんですけど……(笑)。藤山寛美先生がのこしたお役なので、今年一番緊張しています」と心境を明かす。同じく劇団新派の久里子は、藤原の印象を「器量がよく、心も綺麗で、本当に天使のような方」と話し、「演じるのも天使のような役柄なので、ぜひ観に来ていただきたいです」とアピールする。

藤原は出演に際し「『華の太夫道中』という素晴らしい作品で、きみ子という素晴らしいお役をいただけてうれしい。少しドキドキしておりますが、ぜひたくさんの方にご覧いただきたいです」と喜びを語りつつ来場を呼びかけた。

「華の太夫道中」の演出は大場正昭、「おばあちゃんの子守唄」の演出は米田亘が手がける。公演は2月23日まで新橋演舞場にて。

■ 「二月競春名作喜劇公演」
2019年2月2日(土)~23日(土)
東京都 新橋演舞場

□ 「華の太夫道中」
作:北条秀司(「太夫さん」)
演出:大場正昭

□ 「おばあちゃんの子守唄」
作:舘直志(「船場の子守唄」)
補綴:成瀬芳一
演出:米田亘

出演:水谷八重子、波乃久里子、春本由香、瀬戸摩純 / 渋谷天外、藤山扇治郎、高田次郎 / 井上惠美子、曽我廼家八十吉、曽我廼家寛太郎 / 藤原紀香、曽我廼家文童、丹羽貞仁 ほか

※高田次郎の「高」ははしご高が正式表記。

「二月競春名作喜劇公演」開幕に波乃久里子「藤原紀香さんは天使のよう」

2/2(土) 8:58配信 ステージナタリー

蛇の目傘(助六)

「助六」という演目で使用される蛇の目傘を製作して納品しました。

舞踊の世界では様々な大きさや色の蛇の目傘があるようですが
製作依頼があったのは大きめの蛇の目傘で
舞踊の舞台では紺のイメージが強い蛇の目傘なのですが
今回は紺より紫に近い色合いの蛇の目傘の製作依頼でした。

先方との打ち合わせを重ねると
柄竹や傘骨は生地のままで染めたり塗りはしなくていいとのこと。

舞台でつかわれる蛇の目傘には家紋をいれるのですが
家紋については先方が準備されるということになりました。
家紋にも様々な種類があり
家紋の入る場所も決まった場所があります。

話が蛇足しますが
市川海老蔵さんのお父さんの市川團十郎さんは
とても大きな蛇の目傘を舞台で使われていたそうですよ。

先方よりお礼の連絡があり
電話越しでしたが
張りのある声でお褒めの言葉と
納品した蛇の目傘が舞台でどのような使われ方をするのかを教えていただきました。

先方が満足されている様子がこちらに伝わったので安心しました。

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写真では伝わりにくいのですが
いい風合いの色が出たのでうれしいです。

やったぜ。

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蛇の目傘(濃緑と黄緑)

日常生活で雨の降る日に使用する
番傘や蛇の目傘の製作を半分はあきらめているのですが
残りの半分の為にボクは番傘や蛇の目傘を製作しています。

残りの半分って何だろう?

和傘全盛の時代に山鹿で製造されていた
蛇の目傘とほぼ同規格の蛇の目傘を製作しました。

納品も無事完了。

次回の製作は未定です。

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久しぶり

2年ぶりに二重張の日傘の製作をしました。
二重張の製作方法を忘れる事はありませんが手が慣れるまでに時間がかかりました。

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二重張が写真ではわかりにくいですね。
サイトで紹介していますので気になる人は見てね。

鯉の絵が入った傘。
妻にギャラを支払って鯉の絵を描いてもらいました。
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舞踊傘の修理。
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鷺娘という演目で使われます。

修理が終わったので
あとは塗装をして発送です。

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「汐汲」の三段傘と「助六」の蛇の目傘

三段傘と蛇の目傘(紗)の修理が終わったので発送しました。

修理した三段傘は
よく使い込まれた三段傘の修理だったのですが

ほとんどの部品の取替や修繕をして
舞台で使用できるように修理しました。

先方より

「ばっちりです。
 もう1本の三段傘を送るので見てください」

との連絡がありました。

うれしいものです。

助六の蛇の目傘の写真はありません・・・・・・

明日は今月中に納品予定の2尺3寸差しかけ傘の最後の手直しと点検。
それから納品の準備です。

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助六 蛇の目傘(紗)

修理が終わった蛇の目傘(紗)を発送したら
修理依頼の蛇の目傘(紗)が届きました。

演目「助六」で使われる舞踊傘で
絹を張った紗張の傘です。

傘の大きさは演者によってさまざまな大きさの舞踊傘があります。

サエキさんという和傘職人さんが製作した蛇の目傘だそうで
「とても使いやすい舞踊傘なので見てやってください」
とのこと。

点検して張替の方向で作業を進めます。

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蛇の目傘を納品しました

久しぶりに蛇の目傘を製作して納品しました。

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最後に降った雨の日は傘をさしましたか?

ボクは最後に降った雨の日は和傘をさす人を見ていませんが
電気で走る自動車は見ました。

「雨が降ったら和傘を使おうせ!!!」

とボクは世の中をひっくり返すような気持ちを持っていませんので
雨の日に使う和傘の製作を半分あきらめているのですが
もう半分は世の中からボクが製作する和傘が求められるので
ボクは和傘を製作していると思います。

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糸飾りと見積書と来客

昨日の事。

糸飾りという作業をしました。
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舞踊傘尺八寸無地紗張の糸飾り。
ちょっとだけ説明すると
単色だったり五色の糸で内側の傘骨に施します。
傘骨の数が多かったり、傘骨が細い傘は補強も兼ねています。
まだウンチクはあるんだけど今回は割愛。

それから見積書と請求書の作成。

下書きを悩みに悩んでダーっとボクが作成して
妻のサッコに見積書と請求書の作成依頼。

「見積書と請求書は何枚でも書くぜ」

という無言のメッセージが伝わるスーパー事務員サッコの様子に
いつも背中を押されています・・・・・・

お昼前の来客対応。
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たまに来てくれるお客さん。

過去のエントリーで紹介したツミキのような気がします。

ウチに遊びに来てくれるのはうれしいのですが
作業場でウンチやシッコをするので困っています・・・・・・
広い自然でお願いしたいので退出をお願いしています。

夕方も来客対応。

6年くらい前に購入してもらった蛇の目傘の張替の依頼がありました。
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染色した和紙が褪色していい雰囲気です。

最近は舞踊傘の製作をしているのですが
雨の日につかう傘や
これからやってくる暑い夏につかう日傘の製作も依頼があります。

あれもこれもそれもとうれしい悲鳴ですね。

張替の依頼があったお客さんは
何度かウチに来てくれた方で補修もさせてもらったこともあって
不具合があると相談をしてくれます。

すごく大切につかってくれるのがわかる蛇の目傘で
ニコニコしながら雨の日につかっている時の気持ちや
自分の好みの蛇の目傘の話をしてくれます。

とてもモラルのあるお客さんで
そういったお客さんの希望には応えたいですね。

でも、モラルのないお客さんには
ボクの製作した和傘を販売したくありません。

ボクってセコイ奴ですね・・・・・・

お客さんの蛇の目傘を預かったということは
雨が降ると困ります。

ということで破れはじめた売り物にならない傘を貸し出しました。

最後に今日の事を少しだけ。

朝は電話で神社に奉納する傘の打ち合わせ。
それから地区の公役の草刈りに行ってきました。

久しぶりの草刈りでヘトヘト。

お昼過ぎに草刈りも終わって公民館で慰労会という名前の飲み会。

「あんたたち一生ここにおんなっせ」

と移住者のボクたちにいってくれる方々がいるというのはいつでもうれしいものです。

こんな景色があったり
自然の音しか聞こえない風景のあるところでボクたち家族は生活しています。
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