「助六」という演目で使用される蛇の目傘を製作して納品しました。
舞踊の世界では様々な大きさや色の蛇の目傘があるようですが
製作依頼があったのは大きめの蛇の目傘で
舞踊の舞台では紺のイメージが強い蛇の目傘なのですが
今回は紺より紫に近い色合いの蛇の目傘の製作依頼でした。
先方との打ち合わせを重ねると
柄竹や傘骨は生地のままで染めたり塗りはしなくていいとのこと。
舞台でつかわれる蛇の目傘には家紋をいれるのですが
家紋については先方が準備されるということになりました。
家紋にも様々な種類があり
家紋の入る場所も決まった場所があります。
話が蛇足しますが
市川海老蔵さんのお父さんの市川團十郎さんは
とても大きな蛇の目傘を舞台で使われていたそうですよ。
先方よりお礼の連絡があり
電話越しでしたが
張りのある声でお褒めの言葉と
納品した蛇の目傘が舞台でどのような使われ方をするのかを教えていただきました。
先方が満足されている様子がこちらに伝わったので安心しました。
写真では伝わりにくいのですが
いい風合いの色が出たのでうれしいです。
やったぜ。
All photograph is taken by Sony DSC-RX100.